CubaseでRX7を使う
RX7は基本スタンドアロンで使用することが多いソフトウェアだと思いますが、CubaseなどのDAWをすでにお持ちの人はそれ1つで完結させたいという要望もあるかと思います。Cubase上で外部プラグインとしてRX7を使う使い方をご紹介して、そのメリット・デメリットも説明します。
公式の説明は以下です。
Cubaseでの設定
RX7はインストールしているだけで大丈夫です。
Cubaseの「Audio」から「ダイレクトオンラインプロセシング」を選びます。
「自動適用」を外します。
「プラグイン」から「Restoration」を展開すると、RX7のモジュールが出てくるので使用したいものを選択します。
お好きなパラメーターに設定して「適用」を押せばCubase上でRX7の処理が実行できます。
やりたい処理が全て完了すると、「すべての処理結果を固定」で、元波形に書き込むこともできます(Undo出来なくなるので注意)。
メリット
その1 複数のソフトを行ったり来たりする必要がない
Cubaseでのミックス、マスタリング中に、RX7で実行した処理が気に入らなかったら、RX7に戻って再度処理を実行することがあるかと思いますが、その際にCubase上でさっと試せるのはメリットかと思います。
その2 処理内容を残しておける
Cubase「ダイレクトオンラインプロセシング」で、処理内容を確定させずに残しておけます。他のプラグインとの相性を見て処理を変えたり、過去どういった処理をかけたっけ?ということがなくなります。
デメリット
その1 長い音声ファイルだと処理が遅い
自分の環境(mac book 13inch, 2.3 GHz クアッドコアIntel Core i7, 32GBメモリ)では以下のような感じでした。
12秒のオーディオファイルの編集
RX7 スタンドアロン 2.7秒
RX7 + Cubase 2.1秒
5分21秒のオーディオファイルの編集
RX7 スタンドアロン 13.5秒
RX7 + Cubase 48.3秒
12秒のオーディオファイルだと体感上ほとんどオーバーヘッドを感じませんが、5分のオーディオファイルだとその差は歴然でした。
その2 一部機能が使えない
「Preview」と「Compare」の機能が使えません。
長い音声ファイルになると、編集の度合いをPreviewでちょこっと確認してから全体に処理をかけたくなりますが、そういうことができません。
まとめ
RX7をCubaseの外部プラグインとして使用する方法を紹介しました。
長いオーディオファイルを取り扱うのには適していませんが、短い素材などをさくっとCubase上で試すのには向いているなという印象です。