いま行ける海外旅行はこの国【10月17日現在】37ヵ国OK
新型コロナウイルス感染拡大を防ぐためにつくった規制を緩和しつつある国が増えています。ワクチン接種がそれなりの効果を生んでいるからです。海外旅行も例外ではありません。
海外旅行客を受け入れる動きは欧米諸国で広まっています。そして中東、南米、アフリカ……。アジアが最も慎重になっている傾向がはっきりしてきています。欧米では海外旅行の環境は、コロナ禍前に戻りつつあるといってもいいかもしれません。
下川裕治が伝授する渡航先のみつけ方
この連載では、実際に日本人が隔離なし観光で訪ねることができる国のみつけ方のコツ。そして渡航に関しての心構え、注意点などを、旅行作家の下川裕治ができるだけ詳しく伝えていきます。コロナ禍のなか、どうしたら日本にウイルスをもち込まず、自分自身も安心な海外旅行ができるのか。どの国が受け入れてくれるのか。10月17日現在の状況を伝えます。
アムステルダムの運河。オランダはワクチン接種証明書の提示で入国制限の対象外になる
海外旅行は地球人か日本人かという選択
日本政府は世界のほどんどの国をレベル3にしています。レベル3は渡航は止めてください(渡航中止勧告)。しかし欧米の国々は観光客を受け入れはじめています。ドバイでは万博も開催されています。ワクチンパスポートで入国可能といった国も見受けます。そこで日本人は選択を迫られてしまいます。地球人? それとも日本人? 最終判断は個人に委ねられます。
ウイルスをもち込まない、もち帰らない
地球人か日本人か。その判断は難問です。もし地球人を選択し、海外への旅を決めたときには心構えが問われます。それは、「渡航先にウイルスをもち込まない。日本にもち帰らない」努力を怠らないこと。その行動が旅の気分をかえって楽にさせてくれます。ワクチン接種もその環境を後押し。渡航先が課していなくても自主的にPCR検査を受けることも必要かもしれません。それがコロナ時代の海外旅行の基本だと認識しましょう。
ステップ1 観光OKで隔離がない国はどこ?
外国人観光客を受け入れるかどうか。そして入国時に隔離があるかどうか。この2点がまず調べるポイントです。
アジアの国々を見ると、ほとんどの国が観光客の入国を認めていません。入国を許可するのは、国籍をもっている人やその家族、外交官、医療従事者など。これでは海外旅行は無理。しかし欧米や中東、南米などでは、観光客の受け入れがはじまっています。
しかし入国はできても1週間や10日間の隔離を課している国もあります。隔離というのは、ホテルや自宅などに入り、外に出ない状態で一定期間をすごすもの。もし感染していたら、その期間に発症するため、その国にウイルスをもち込まずにすみます。しかし1週間や10日間、ホテルの部屋に閉じ込められてしまうのは、観光旅行として現実的ではありません。そもそもそんなに長い期間の旅を想定していない日本人が大多数です。
そこで、「観光目的の外国人を受け入れ、隔離がない国」をみつけていくことになります。
正確に調べるなら、在外日本大使館が伝えている入国規制を見ることになります。しかし大使館の説明は
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