1年目プロダクトマネージャーが「プロダクトマネージャーになりたい人のための本」を読んでみての学び
「プロダクトマネージャーになりたい人のための本」読んでみました
こんにちは!
エンジニア採用支援・組織支援を行うファインディで、フリーランスエンジニアと企業の業務委託案件をマッチングするFindy Freelanceのプロダクトマネージャーをしているしもはた (@t_shimo2)です。
昨日、「プロダクトマネージャーになりたい人のための本」が発売されました。私自身は1年目プロダクトマネージャーなので本書のメインターゲット読者ではないかと思いつつ、現役PMも対象読者には入っていたので、今後のキャリアの参考になるかと思い読むことにしました。
以下のような方に参考になれば幸いです。
※書籍全体のサマリではなく、自身が特に学びと感じたポイントをまとめておりますので、予めご了承ください。
本書では、大きく分けて以下のような内容がまとまっています。
プロダクトマネージャーの業務内容と必要な能力とは
プロダクトマネージャーのキャリアとは
プロダクトマネージャーを目指すにあたって
一人前のプロダクトマネージャーになるために意識すること、直面する課題など
プロダクトマネージャーとしてより高みを目指すためには
私はすでにプロダクトマネージャーとしてのキャリアを歩み出していることもあり、1つ目〜3つ目はある程度把握している内容だったので、本noteでは4つ目と5つ目に関して、読んでみての学び・今後意識して取り組んでいきたいことなどを書いていきたいと思います。
「ジュニアプロダクトマネージャーが抱えるキャリアの7つの悩み」
一人のプロダクトマネージャーとして立ち上がる過程の話で、本書では、「プロダクトマネージャーになりたての人が最初にぶつかる5つの壁」や「ジュニアプロダクトマネージャーが抱えるキャリアの7つの悩み」などがまとめられています。
私が読んでいる中で、ジュニアプロダクトマネージャーが抱える7つの悩みの中で挙がっていた2つについて、特に響いたものを学びとしてまとめます。
「ロールモデルがいない」
プロダクトマネージャーになるパターンがいくつかある中で、その事業部でプロダクトマネージャー職が必要なタイミングとして、1人目のプロダクトマネージャーとして自身が就任するという形でプロダクトマネージャーになった人のあるあるではないでしょうか。
私もこのパターンだったので、身近にロールモデルがいない(正確には、他事業部に経験豊富なプロダクトマネージャーはいるが、諸々状況も違うのでそのまま真似できるわけでもない)というところで、自身でプロダクトマネジメントについてのインプットは進めつつも、我流のやり方になってしまっているのではという不安はつきまとっていました。
本書での言及では、(日本でのプロダクトマネージャーという職種の歴史も浅いため)「そもそも師匠やロールモデルとなるような先人が市場に少ない状況」であり、周りのプロダクトマネージャーも「このやり方で合っているのだろうか」と迷いながらなんとか仕事をこなしている方が多いとのことでした。
この状況に対して、ロールモデルとなるようなプロダクトマネージャーがいる企業に転職することも一つの選択肢ですが、プロダクトマネージャーが企業や組織の垣根を超えて情報交換をし合っているコミュニティへの参加や、プロダクトマネージャーの師匠はプロダクトマネージャーのみならず、ということで、エンジニアやカスタマーサクセスがプロダクトマネージャーに何を求めているか、というアンテナを張って理解に努めることでのレベルアップ、という選択肢も述べられていました。
私自身はプロダクトマネージャーになった直後から、外に学びの場を求め、いくつかへのコミュニティへの参加やオフラインイベントへの参加をしてきましたので、引き続きこれを継続してやっていこうと改めて思いました。
(もしプロダクトマネージャーなりたての方がこのnoteを読んでいましたら、ぜひお互いの悩みのシェア・壁打ちなどさせてください!)
「成長実感が持てない」
プロダクトマネージャーになって、「プロダクトマネジメントのすべて」を読んで実践してみた、ユーザーインタビューをしてみた、ステークホルダーとのやり取りを頑張って、順次やりたかった機能の開発が進み、一定の成果が出ている…!
ただ、1人のプロダクトマネージャーとして、自身は成長し続けられているのだろうか?
他の職種でも成長実感が持てないということは生じやすいかもしれませんが、プロダクトマネージャーも同じくそうであり、一定そのプロダクトにまつわるあれこれに慣れてくると、コンフォートゾーンに入っている感覚に陥りやすい部分があります。
身近にプロダクトマネージャーとしての先輩がいるという環境も多くはないため、「ここまでができたら1人前」「昨年と比べてここが成長した」といったようなフィードバック受けることも少ないかと思います。
本書では、「プロダクトマネージャーは『引き出しの数は多い方がよい』といわれている職種でもあるため、変化が乏しい状況には危機感を持ちやすい」というコンフォートゾーンに陥る要因と、「いまの自分には何が足りないか」「足りないものはどうやったら、どこで得られるのか」を考えるという、自身がコンフォートゾーンにいることに気づき、成長するための行動を定める問いかけを挙げています。
プロダクトマネージャーとしてさらに高みを目指す
プロダクトマネージャーとしてより高いレベルを目指していくために、ということで本書では能力面、マインドセット面でそれぞれまとめられています。
プロダクトマネージャーとして伸ばすべき能力
能力・スキルの観点から、「ビジネス能力」「技術力」「ユーザー体験力」の3つについて言及されています。
「ビジネス能力」についての内容の中では、「発想力・創造力を鍛える」というポイントが印象に残りました。
本書では、「イノベーションのDNA」からの引用で、イノベーターと呼ばれる人々を研究した結果から、イノベーターは「発見力」を持っており、その発見力は5つの能力により構成されることについて記載があり、その中でも「関連付ける力」について言及されていました。
「幅広く他領域のドメイン情報に触れ、その情報をメタ化して異なる領域に転用する能力」が関連付ける力には必要、ということで、自身のサービスを前提にした閉じた視点ではなく、抽象度を高めて考えてみる、ということを意識的に取り組んでみようと思いました。
「ユーザー体験力」に関しては、UXについての理解を深めるということで、資格勉強を通じてのレベルアップとして、「人間中心設計推進機構」の資格と、UXインテリジェンス協会の資格が取り上げられていました。
人間中心設計推進機構の資格は一定の実務経験が必要なため、まずはUXインテリジェンス協会の資格にチャレンジしてみようかなと思いました。
また、マインドセットの観点では、PMI(Project Management Institute)が定義する6つのマインドセットについて、組織として醸成していく前段として、まずは自身から成長のために取り組んでいくことが述べられています。
私自身は、「変化を抱合する」「戦略的に計画し、戦術的に対応する」が自身の大きな伸びしろポイントと読んでいて感じましたので、よりここを意識して日々の業務の中でマインドセットを変えていこうと思いました。
(この章でマインドセットを変えるためには、まわりに宣言することが大事、とあったのでこのnoteで宣言します。笑)
終わりに
月並みな感想ですが、改めて本書を通じて「プロダクトマネージャー」という職種と向き合って、「やることはたくさんあり、伸ばすべき能力・マインドセットもたくさんあり、大変だけどやりがいのある素晴らしい仕事」だなと感じました。
「はじめに」に書いてあった、「プロダクトマネージャーを辞めたい」という声が非常に少ない、という数多くのキャリア面談を行ってきての著者の気づきにも改めて納得しました。
プロダクトマネージャー2年目になった時に、本書をもう一度読み直して、あの時よりだいぶ成長したなぁと思えるような1年目を過ごしていきたいと決意を新たにしました。
本書の作成に携わった方々にこの場を借りて御礼申し上げます。
ちなみにプロダクトマネージャーになりたい人に向けて、弊社も未経験からのチャレンジで募集をしていたりしますので、もしご興味ある方はぜひ!
もちろん既にプロダクトマネージャーとして活躍されている方も募集中です!
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