【朗読まとめ】三遊亭圓朝作/怪談牡丹灯籠 読み手七味春五郎 発行元丸竹書房 (オーディオブックを作業用、睡眠導入BGMなどに) 1 AudiobookChannel 2021年10月20日 21:48 長らく連載しておりました、怪談牡丹灯籠の朗読まとめとなります。 いつもの文豪の作品ではなくて、この方は落語家で、作品も明治の速記なんですね。新聞に連載されたそうでこれが大流行! この牡丹燈籠は25才のときの作品だそうで。 昔、文章読本などを読んでいて、言文一致運動のはじめに、噺家のしゃべりを参考にした、という一文を読んだことがあったんですが、この方のことだったんですね。二葉亭四迷が、取り入れたそうで、ずっと気になっていたので、このたび朗読させていただきました。 初代橘家圓太郎の息子にして、本人も三遊派ので宗家であります。 日本最大怪談話の一つ、牡丹灯籠 四谷怪談のお岩さん、皿屋敷のお菊さん、にならぶ、これも日本三大幽霊の一人、お露さん。 大本のお話は、中国明代の「剪灯新話」のうち「牡丹燈記」 明治に活躍した三遊亭圓朝がこれら怪談や実話から創作したのが、牡丹灯籠。幽霊話に男女の愛憎に復讐劇と、あくつもの筋がからみあう長編作品とあいなりました。■特設ページhttps://bit.ly/3lFqt5S■登場人物飯島平太郎=後、平左衛門飯島平左衛門=平太郎の父黒川孝蔵=平太郎に斬られる藤助=飯島家僕お国=平左衛門のめかけお露=平左衛門の娘お米=お露の女中山本志丈=医者。新三郎の友人。萩原新三郎=浪人。お露と相思相愛となる。黒川孝助=黒川孝蔵の息子。父の仇を狙う。伴蔵=店子お峰=伴蔵の妻宮邊源次郎=飯島家、隣家の息子相川新五兵衞=お徳の父お徳=孝助の妻。孝太郎をうむ。白翁堂勇斎=人相見良石和尚=孝助に予言を託す孝太郎=孝助とお徳の息子おりえ=孝助の母■目次0:00 一15:01 二30:33 三39:08 四51:24 五1:08:55 六1:18:49 七1:36:13 八1:53:07 九2:19:16 十2:33:55 十一2:57:10 十二3:09:22 十三3:44:14 十四3:49:45 十五4:14:29 十六4:21:31 十七4:46:05 十八5:10:39 十九5:29:57 二十6:00:29 二十一6:22:24 二十一の下■用語集 【一~三】浅葱(あさぎ)……緑がかった薄い藍色差表差裏(さしおもてさしうら)……刀を腰に差したときに、体より外にくる方が、差表天水桶(てんすいおけ)……防火用に雨水をためておく大きな桶。打擲(ちょうちゃく)……打ちたたくこと。殴ること。番木鼈(まちん)……健胃、強壮の薬だが、犬鼠を殺すのにも用いられた。犬に噛まれたときにも使った。白井権八……江戸初期の鳥取藩の武士。講談歌舞伎などに登場。平井権八横行(おうぎょう)……おうこう。ほしいままにはびこること・癇癖(かんぺき)……怒りっぽい性質つくねん……何もすることがなく、一人でボンヤリとしている様。生酔い本性違わず……酒に酔っても、人の本性はかわらないこと中身(なかご)……刀の柄に入る部分焼曇(おち)……日本刀の焼刃模様ぼうし尖……刀の切っ先自身番……町内警備のために設けたられた番所掌中のたま(たなぞこのたま)……自分の一番大切な宝。妻や子どもをさすこと多し。古方家(こほうか)……漢方医の一派お幇間医者……人の機嫌をとるだけのやぶ医者百眼……顔のうわ半分につかうお面臥竜梅……梅の一品種梅見れば方図がない……上見れば方図がないのダジャレ。上には上があること燧火(すりび)……火打ち石と火打ち金で起こした火お草々さま……別れの客にたいするあいさつ多端(たたん)……多方面によたっていること。または多忙なこと。店受け……借家人の身元を保証する人気性な奴……気の強い奴。しっかりしたやつ。面体(めんてい)……顔かたち存生(ぞんしょう)……存命孫店(まごだな)……母屋にさしかけてつくった小さな家【四~五】吸筒(すいづつ)……水筒。内分(ないぶん)……表沙汰にしないでおくこと大尽(だいじん)……財産家。大金持ち紙帳(しちょう)……紙製の蚊帳男女七才にして席を同うせず……七才ともなれば、男女の別を明らかにすべきという、封建社会時での教え瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず……他人に疑われるような行為をしてはいけないこと片紙(はがみ)……紙切れ跣足(せんそく)……はだし。すあし。【六~七】御親父様(ごしんぷさま)……他人の父を敬って云う。だいなしの家……いたんだ家。あばらや漆のごとく膠のごとく……離れがたいほど親密な様比翼茣蓙……二枚のござを縫い合わせて、並んで座るもの。姦婦(かんぷ)……夫以外の男と密通する女乳母(おんば)一合とっても武士の娘……わずかな禄でも武士には武士の誇りがあると云うこと紺看板(こんかんばん)……紋所や屋号を染め抜いた、中間らの着用する紺のはっぴ。金丁(きんちょう)……互いに自分の刀の刃や鍔を打ち合わせ、約束を守る誓いをすること。金打。片時(へんじ)……かたとき。ほんのしばらくの間。御寝(げし)……寝ること【八~九】使い早間……方々を走り、使いを果たすこと偕老同穴(かいろうどうけつ)……夫婦が仲睦まじく、契りの硬いこと精血(せいけつ)……精力と血藜の杖(あかざのつえ)……軽いので、老人がよく用いた別懇(べっこん)……特に懇意なこと。昵懇。天眼鏡(てんがんきょう)……人相見がつかう、柄のついた大型の凸レンズ陰徳(いんとく)……隠れたよい行い。顔色(がんしょく)……かおいろ新墓(あらはか)末寺(まつじ)……本山の支配化にある寺寂寞(じゃくまく)……せきばく。ひっそりとしてさびしいこと。施餓鬼(せがき)……餓鬼道に落ちて飢餓に苦しむ、無縁仏、生類のために催す読経、供養。読誦(どくじゅ)……声に出して読むこと茶人(ちゃじん)……物好きな人若党(わかとう)……武家の奉公人で、中間よりも上。デロレン……門付けの説教祭文で、浪曲の前身。主用……主人の用事自用……私用鼻薬(はなぐすり)……ちょっとした賄賂。袖の下。前袋(まえぶくろ)……褌の前の部分お印物……紋所のついたもの供前をさまたぐる……供をつれた武士の通行中に、前方を横切ることは非礼とされた【十~十一】使い早間……方々を走り、使いを果たすこと偕老同穴(かいろうどうけつ)……夫婦が仲睦まじく、契りの硬いこと精血(せいけつ)……精力と血藜の杖(あかざのつえ)……軽いので、老人がよく用いた別懇(べっこん)……特に懇意なこと。昵懇。天眼鏡(てんがんきょう)……人相見がつかう、柄のついた大型の凸レンズ陰徳(いんとく)……隠れたよい行い。顔色(がんしょく)……かおいろ新墓(あらはか)末寺(まつじ)……本山の支配化にある寺寂寞(じゃくまく)……せきばく。ひっそりとしてさびしいこと。施餓鬼(せがき)……餓鬼道に落ちて飢餓に苦しむ、無縁仏、生類のために催す読経、供養。読誦(どくじゅ)……声に出して読むこと茶人(ちゃじん)……物好きな人若党(わかとう)……武家の奉公人で、中間よりも上。デロレン……門付けの説教祭文で、浪曲の前身。主用……主人の用事自用……私用鼻薬(はなぐすり)……ちょっとした賄賂。袖の下。前袋(まえぶくろ)……褌の前の部分お印物……紋所のついたもの供前をさまたぐる……供をつれた武士の通行中に、前方を横切ることは非礼とされた【十二~十三】作物……サクブツ、サクモノ・文学美術上の作品お寝衣……オネマシ・ねまき蔀……シトミ・風や光を遮る板冥路……メイロ・ヨミジ・冥土封金……フウキン・封をした金子かくて……こうして、このように番がこむ……当番が続き、勤めが忙しいこと長唄の地……長唄の素養があること右手……メテ鶍の嘴と食い違い……イスカノハシトクイチガイ・物事が食い違うこと跡形……アトカタ・形跡、痕跡改易……カイエキ・大名や旗本の所領、家禄、屋敷の没収、詩文の剥奪のこと分米……ブンマイ・年貢米手者……テシャ・武芸技芸などに優れた人。手利き。達人人非人……ニンピニン・ひとでなし胸をさすって……怒りを静め、がまんをすること【十八~二十一】年回……年忌香花……コウゲ・仏前に供える香と花掃除屋……便所のくみ取りをする人大悦……タイエツ・大きな喜び応験……オウケン・ききめ。効能解道……ゲドウ・理解して知る醤油……シタジ利剣……鋭利なつるぎ。または、煩悩や邪悪な物を打ち破る仏法や知恵のこと御主……オシュウ代物付……家財道具や商品ごと。捕方……罪人を捕らえる役人。捕り手。捕吏人相墨色……人相見と墨色判断をする占い師。客に墨で文字を書かせて、吉凶を占った。門辺……カドベ・門のほとり。門のそば。筮竹……占いに用いる、50本り細い竹の棒。山も飾りもない……いんちきや虚飾がない。千辛万苦……つらいことや苦しいことをいろいろ経験すること本意……本来の望み生死……ショウシ当用……トウヨウ・さしあたって用いること。さしあたっての用事命数……メイスウ・天寿。寿命。運命。宿命お広敷番……大奥の事務をとった。黒気……妖気。不吉な気配。早天……ソウテン・早朝。早旦。小間……コマ・小さい部屋。茶道で四畳半以下の狭い茶室目妻……メツマ・人の見る眼。人目さのみ……それほど。さほど。傷寒……ショウカン・腸チフス差添……サシゾエ・脇差し正当……ショウトウ・実直。真実。妙珍……ミョウチン・戦国時代以来の甲冑師の家名芋茎……ズイキ・サトイモの葉柄。自儘……ジママ・周囲の事情など考えずに、自分の思うままに物事をすること捨て札……罪人の名前や罪状などを記した高札。執行後、三十日間刑場に立てた。濡れ仏……屋外に安置された仏像 #三遊亭圓朝 #落語 #朗読 #牡丹燈籠 #怪談 いいなと思ったら応援しよう! 出版社「丸竹書房」を運営しています。 チップで応援する #朗読 #怪談 #落語 #三遊亭圓朝 #牡丹燈籠 1