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OTC医薬品と薬剤師の関わり方


こんにちは、下町の薬局で勤めている霜降りお肉です。
今日は、12月4日のツイキャストークで菅原さんからお聞きした言葉に私がどのように感じ、それを薬局に還元していくかを書いていきたいと思います。
健忘録として書かせていただければと思います。

もともと、私が薬剤師を目指したのは薬店が好きということが理由の一つに挙げられます。
医薬分業がそこまで進んでいたなかった幼少時代は、OTCがモリモリたくさんの薬店がまだたくさんったように思います。
調剤薬局バブルがこの後に起こります。
そこから薬店はほとんど見なくなりました。薬店の多くは調剤併設型もしくは調剤のみとなり、薬剤師がOTC医薬品を売ることが途端に減ったかと思います。
そこで台頭してきたのは大手のドラックストアという認識です。

また、薬事法も厳しくなり、お薬をある程度自由に扱えていた時代(聞いたお話によると風邪薬の配合を変えたり??)から、薬剤師が保険調剤へ傾倒していく時代、そして、今、また大きなうねりが来ている状態かと感じております。



今回のツイキャストークでは、菅原幸子さん(@magazinesugawar)をお迎えして、『業界メディアから見たセルフメディケーションの展望と私たちへの問いかけ』をテーマにさまざまなお話をお伺いしました。
メディアの方のお話を聞くことが初めてでしたので、どのような視点を持っていらっしゃるのか、私たちが薬剤師がどのように写っているのかをとても気になっておりました。




(上記が菅原さんの記事になります。ぜひご一読を)

①OTCは医師の管理下?医師が関与しなくちゃいけないの?


私自身、国の動きを予知すること自体考えたことがなく、いつも決まったことに対して、従ったり、文句を言いながら従ったり…どちらにせよ従うのですよね。
今回、小島先生や高橋先生の影響を受けて、転用会議などの状況を見る機会が増えました。議事録などがしっかり残っており、誰がどのような発言をしたかもしっかり公開されているんですね。知りませんでした。

その中の、印南先生の発言に、医師の関わるOTCのお話が出てきました。

当時の議事録です。
長いので、菅原さんの記事をぜひご一読ください。


私の中には疑問しか浮かびませんでした。
つまりはどういうことなのか、全くイメージができずにいました。
スイッチOTC化がなかなかな進まないため、これを懐柔するには売る気のない薬剤師を捨て、医師と手を組み、スイッチOTCを発展させようとする動きが、メーカー、医師会、国と絡み進んでいきそうな様子です。
現状をどうにか打開するということではなく、お金の流れる方向へ進み始めているということです。
薬剤師がOTCから離れた時も同じ動きがあったとお聞きします。
医療現場といいつつも、市場を最も優先しすぎて、医薬品の濫用につながって行っているのではないのかと考えます。

「医師の管理、医師の関与」という言葉が規制改革会議に10月に浮上してからの展開が早いことも気になります。

十分な議論がされていない、薬剤師側の意見は届いているのか。
はたまた、みんな上で談合していて、もう利益配分まで決めてそれをただおろしてきているだけなのか…ということは薬剤師会はそれで了承したの?といらぬ妄想が膨らみます。

そもそも、誰のために規制を緩くしているのかも気になるところです。
市場についても、国民のために感じないところが気になります。
市場が広がらないから規制を緩和しろというのは、医療ではないですよね。
OTCは医療の入り口です。
そして、お薬のことですので、薬剤師が意見を述べなければいけない場であるが、それすらも叶わない現状、そして、市場を優先しすぎるメーカー、国に疑問を感じます。

私は薬剤師として、OTCは死守したいと思っていますし、薬店への憧れもありますので、薬剤師の職能を規制によってどんどん奪われてしまうことが嫌で仕方ありません。
薬局製剤?だって昔はもっと緩かったのがどんどん厳しくなっていったので、その二の舞にはなりたくないです。

まずはOTCを1つでもいいから置くこと、知ることから始めてみるのが1つの手でしょうか。
知らない分野に手を出すということはなかなかに労力が入りますが、日経DIなどにもOTCについて書かれていたり、Twitter薬剤師さんはOTCに強い方がゴロゴロいらっしゃるのでそこで学んでいくのも1つの手ですよね。
女性のヘルスケアに注力しているので、そこをもっと強化するような形を取りたいと思います。


②オンライン規制緩和?どさくさに紛れてコンビニもOTCに参戦?

オンラインの規制緩和のお話の時に、コンビニがOTCを配置したいという話が出てきました。
現状の販売の仕方であれば、どこかに拠点を置き、画面で相談できるような形に持っていけば売れるのではないかという話が出てきました。

私の意見としてはそこまでしてコンビニでOTCを買いたい人がいるのかな?という疑問。先生方の感覚とは、ちょっとずれた考えなのですが…。
国民の利便性は大切ですが安全が担保されていた方がいいと思います。夜中に何かあると休日診療?セルフケア?うーんというところです。
企業はそんなことをねらっているわけではないんでしょうけども(見映え?)

でも、コンビニのメリットって
コンパクトにまとめられた陳列棚、薬剤チョイス、24時間やっていると考えると利便性が高いように感じれます。
24時間以外は薬局でもできますよね?やりたい!!!

オンラインの場合は、拠点にいる登録販売者もしくは薬剤師が対応。
購入個数までチェックできる?責任の所在は?販売した人に関わる??
うーーーーん、気になるところも多いです。

また、オンライン規制はアマゾンや大手海外配送業者の進出を防ぎたい日本の国としての思惑もある???ので、
なんやかんやと進出しづらくするように、OTCも調剤の方も規制規制で業務が多くなっている??????

急な病気(かぜ、インフル、中耳炎、胃腸炎など)の時はすぐ薬欲しいんですよね。
配送が3時間後も6時間後も長いんです。ネットもいいけど、すぐ渡せる今の環境だっていいと思うんですよね。
後、自分の知っている医師や薬剤師との関わりっていうのものを大切にしたいです。

例えば、いつもきてくれてる近所の子持ちママが熱出て動けない時に連絡してきてくれるような、行政にこんな制度があるよってアドバイスできるような薬局がいいですよね。
それはかかりつけ薬剤師だったり、健康サポート薬局だったりがすごく大切になってくるじゃないかと。
ネットでいいっていう方がいても、地域で繋がれる何かがあった方が良くないですか?
オンライン薬局も、地域の薬局で受けることができたらなっていうのは菅原さんの意見に賛成です。
慢性疾患の方のオンラインは大いにありだと思います。これも地元やかかりつけ医だといいなと思います。何かあった時に県外のお医者さんに見てもらうよりも、地域で見てもらっていてっていう形がいいんじゃないのかなと思う面もあります。
オンライン✖️地域医療っていうプランがいいと思うんです。


③薬剤師とOTCの関わり。薬剤師を外側から見て

薬剤師がもっとOTCに興味を持つことが大切です。


要指導、1類、2類、3類まで理解していること。
また健康サポート薬局をとる際に置いておかねばならない48品目に関してはちゃんと説明できておかなければならない!
プロフェッショナルなんですから!

ということだと私は解釈しました。


調剤に傾倒しており、OTCは知りません、ごめんなさーい状態から脱却しなければ、OTC領域を完全に放棄し、保険医療に依存した存在になってしまいます。


これから、間違いなくセルフケアの時代に突入します。
その時に薬剤師の関わり方が結局OTCも医師の処方のもと成り立つ、医師の指示せんがないと動けないような薬剤師になってしまいます。

確かに、在宅に特化した薬剤師、保険調剤に特化した薬剤師は必要だと思いますが、全員が全員そちらの方へ行っても需要と供給を考えると無理があります。

菅原さんがおっしゃっていた

「失われたヘルスケアの10年」

OTCに興味がなくなった多くの薬剤師が過ごしたのが10年ということです。
これからは興味をまず持つ、1つでもいいから、自分の得意分野のOTC薬について知っていくことが大切になってるかと思います。

また、オンラインが大切と言われ、群れをなしてオンラインへ行きそうな我が業界への警鐘もあります。
菅原さんや大先生たちとの会話で出てきた、AI技術やオンラインが発展しても

「対面を補完するのがオンラインだよ」

という言葉が出てきました。

・商売しやすくするために使用しているわけではない。
・国民のためのどう役立つのかを考える
・溝を埋めるためにテクノロジーを使う。
・目的と手段を取り違えている。

この意味をもう一度話たちたちは考えなければいけいないのではないかと思います。
私の薬局は地べたを張っている薬局ですので、やはり地域に根付くにはどうしたらいいのかを考えておりますが、オンラインとの関係、関わり方はもっと考えていかないといけないと思いました。



また、菅原さんからは愛のある言葉をいただきました。

薬剤師としての理念を持つこと。
お金に流されない、芯のある理念を持つこと。

いま、薬剤師としての理念ってはっきりいえますか?
自分としてもですし、業界としても。
私はまだあやふやです。ここがしっかりしていないと、全てが揺らいでしまうんだなと思いました。

とはいえ、お金が発生しないことには私たちも活動できない部分もあります。
そこで、決められた道を歩かされる薬剤師ではなく、自分たち薬剤師が考えた道を提案しなければなりません。
そこでのポイントは、

・国がどんなのメリットが得られるのか
・国民にとってのメリットを提供する方法

を踏まえて薬剤師が意見していかなければならないです。

このままでいいという考えから脱却して、国民のためにどのように活動するか、職能を発揮するか考えていかないといけないと考えます。


今回のお話を聞いて、改めてOTCの必要性を感じております。
そして、すぐ行動な私はOTCを続々と発注し始めました。
私がセレクトした想いや、使い方、注意喚起をしっかりしたPOPも備え付けようと思っています。
このお話はKuriさんのゲスト回と絡めて書くことにします!
前回のKuriさんがゲストの時に、かなり気持ちがOTCに入ってしまいました!
年末年始にかけにかけて、商品をもっと充実させて、販売していきたいと思います。



健忘録とはいえ、長々とすみません。



ツイキャストークで色々と話し、新しい意見や違った意見を取り入れて、自分の考えを凝り固まらせないようにしていきたいです。
影響バシバシ受けやすいので、違う方向向いていたら教えてください!

読んでくださりありがとうございました。

こちらより、アーカイブが聴けます。

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