「どれがオススメ?」って訊く役
地元の商業高校生が、販売実習を通して、地域の魅力発信をする。
その企画段階から、行政と高校が一緒に取り組みながら「ビジネス」を学習し、
最後に、売り場を快く提供してくれた大型商業施設「サントムーン柿田川」との
「産学官連携」事業は、新聞の見出しを大きく飾った。
あとは彼ら彼女らに、販売の経験をさせること、それは私たち町民の仕事。
それは、仕入れたものをいっぱい買ってやることだけでなく、
お客さんとコミュニケーションをとることを体験させること。
そのためには、わざわざ「どれがオススメ?」って訊く役が必要と考え、
ほとんどの売り場で「どれがオススメ?」って訊いて回った。(汗)
ただ「これいくらですか?」「はい、○○円です」は、
子供でもできるから、わざと「どれがオススメ?」って訊く。
答えは「全部です」でも構わない。
「売れ筋はこれですが、私は・・」でもいい。
ススメられたら「どこがおすすめなの?」と訊き返す。
すると「口に入れると溶けてしまいます」とか
「美味しさが2度味わえます」など、
彼らなりに考えたセールスポイントを、必死に私に説明してくれる。
彼らとの会話がひと段落したら「じゃあ、これ買うね」となって、
「ありがとうございます」と高校生のニコニコ顔と出会うこととなる。
この役目は、私たち大人の仕事なんじゃないか、と思う。
今の若い人たち、コミュニケーションがとれない人、多いって聞くから。
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