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私のClubhouse日記
先日、Clubhouseの非公開部屋で地元の幼馴染達と話していると、頭髪の減少についての話題になった。「若い頃に比べると抜け毛が増えた気がする」「なくなってからでは遅いので、今のうちに育毛をしておくことが大事」そのような会話をしていた。音声SNSという特性上、皆の表情は見えないが、そのときは全員真面目な顔をして頭髪について意見を交わしていたと思う。
一昔前と比べて現在のAGA治療は随分と良くなってるそうで、毛根が死滅していない限り、抜け毛を減らしたり新しく生やしたりすることはそんなに難しくないらしい。健康と一緒で、大事に至る前に対策を講じておけば未来は明るいのだ。俺たちも手遅れになる前にしっかりと手を打っていこうぜ、と士気を高めた。もうすでに手遅れになって毛根が死滅している友人だけは「お前らがハゲたら全力で笑ってやるから覚えておけよ」と呪詛を吐いていたような気がするが、彼以外の心はほぼひとつになっていたように思える。
そんな会話の流れから、非公開だったClubhouseの部屋をオープンにし、誰でも聞ける状態にして頭髪の減少について語ろうということになった。
メンバーは、まだハゲてないが対策として最近薬を飲み始めた大学講師の僕と、まだハゲてないが対策として以前から薬を飲んでいるダンス事業会社経営の後輩、そして対策を怠り手遅れになったカメラマンの友人の3名だ。
部屋を公開すると、話題の中心は自然とカメラマンの友人になり、彼の口から紡ぎ出される思い出や決意に、僕と後輩の二人は真剣に耳を傾けた。
父親と祖父ががっつりいっていたせいで、幼少期から覚悟を決めていたこと。20歳くらいのときに前方から消失していったこと。もっとカラーリングやパーマを楽しみたかったこと。美容院のスタッフに「全然大丈夫ですよ」と気を使われたのが悲しかったこと。いじられるのが美味しいと思えるポジティブなハゲになろうと決めたこと。
僕が「君はハゲてないよ。全然大丈夫ですよ。」と言うと「ハゲとんねん」と返してくる。さらに僕が「一度もハゲてるなんて思ったことはない」と語気を強めてもう一度嘘をついてみると「さっきの美容院の話聞いてた?ハゲとんねん」と返してくる。どうやらハゲているらしい。
その後、明日は我が身と怯える僕と後輩の二人からの質問に、彼はひとつひとつ丁寧に答えていってくれた。
皆さんのためにも、この貴重なQ&Aを共有しておきたいと思う。
そして僕と後輩のように、先人の知恵から多くを吸収し、対策に役立ててほしいと心から願う。
Q. ハゲた場所のことは「メインストリート」と呼んでいるのか?
A. 「メインストリート」と呼んだことはない。
Q. ハゲた場所が空き地になっているようだが、今後駐車場などをつくる予定はあるのか?
A. ない。
Q. ハゲの人とすれ違うときは、バスの運転手同士がすれ違うときのようにお互い右手をあげて挨拶をするのか?
A. するわけない。
Q. サイドビジネスとして抜け毛をふりかけとして販売していないか?
A. カメラマンとふりかけの2本柱でビジネスを展開したことはない。
Q. ハゲながらカメラマンをするってことは「ハゲラマン」ってこと?
A. 違う。カメラマンだ。
Q. ハゲは土地。ハゲは資産。
A. ハゲは土地ではないし、資産でもない。
Q. ハゲになって良かったことは?
A. ハゲになって良かったことは何一つない。メリットはない。
(おわり)
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