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タガメを見に行った。と思わぬ収穫。

2023年の晩夏。長年の夢を叶えに行った。タガメの観察である。

タガメ、昔は地元でも見られたらしいが、それも40年前くらいの話。
近年タガメも限られた環境でしか観察できなくなっているが、比較的アクセスの良い地域で観察できそうだったので赴いた。

とはいえ家からは140kmくらいの工程。原付きだとつらいー。

昼前に家を出て、夕方くらいには到着。
広大な田園が広がっており、このあたりだろうという場所をウロウロとしてみる。

トノサマガエル。最近地元では見かける量が減った。
ナマズ。この生き物はどこでもいる。

しかし、本命のタガメはどういうところに居るのかよくわからない。ガサガサをしてみるものの、タイコウチが少し採れるだけ。何か条件が違うのかも。。

タイコウチ。口吻が大きくて怖い。

体力面でも少し限界が来ていたので、一眠りすることにした。

ネトフリ見て寝る。

4時間くらい寝たあと、もう一度同じエリアに。

地面をスズムシが歩いていた。スズムシもだいぶ減ってしまった。

時間帯が変わり活動している虫が変わっていた。これなら、探せるかもしれない。

いた!!!!!

幼虫だが、やっと姿を確認できた。比較的浅瀬にいれば目視で探せることにも気づいた。

より小さい幼虫も確認。周囲を根気よく探していると。

いたーーーーーー!!!!!!!

立派な成虫とご対面。ほんとうに来た甲斐があった。タガメはそこそこ夜がふけてからのほうが活動しているみたいだ。

コンビニの駐車場にも歩いていた。最初からここにいてほしかった。。

美しい複眼。

目的は果たしたので、周りのゴミムシなどを眺めていた。
詳しくないので、見たことない虫や色々と発見できて楽しい。

田んぼっぽい虫はキイロサシガメ。ミイデラゴミムシ擬態なのでこういう地域に多い。

一時間くらい探しているうちに見覚えのあるような、ないような、ゴミムシが歩いているのに気づく。

「あれー、これなんだっけ。。。」

その場でググる。段々と焦る自分が居る。

これがアオヘリアオか!!!!!

確証が持てなかったので知り合い数名にLINEして、アオヘリアオで確定。

アオヘリアオゴミムシは絶滅危惧ⅠA類の美麗アオゴミムシ。
近年一部地域で個体数が戻ってきているとの噂のある。

全く生息域を把握していなかったが、ちょうど今回見ていた地域がちょうど近年の記録と被っていた。

ヘリアオと名がある通り、うっすらとエリトラが光っている。なるほど、これはいい虫だ。そこそこ体格もよく、虫好きのテンションの上がる虫だ。

沢沿いに作られた田んぼ。次第にこういった景色も減ってきた。ちなみに、ここには不思議とタガメがいない。

思わぬ副産物を得て、ウキウキで帰路についたのだった。

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