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NikonのCCD機 D200が楽しいし、意外と使える。

今、ニコンFマウントのデジタルカメラをこれしか持っていないので、Fマウントのレンズで遊びたいときこのカメラを使わざるを得ないのだが、結構きれいに撮れるので最近よく持ち出している。

2005年に発売とすでに20年弱の年月が経っているカメラだが、末期のCCDセンサー機なので未だ根強い人気がある。画素数は10Mピクセル。個人的にはISO400くらいまでは使えるかなという印象。

カメラを眺める。

Nikon D200。
この全体的にもこもこしているデザインも少し懐かしい。
肩液晶があるのがかつてのハイアマチュアモデルを感じさせる。
メディアはもちろんCFカード。SDの変換アダプタを噛ませて使っています。
正直この時代の操作系は好きではない。デジカメも成熟期といった感じ。
形容詞しがたいメニュー画面。触ってみると今のものとそんなに変わらなかったりする。

撮ってみる。

CCDのカメラで一番良く使っていたのはLeicaのM9なので、その色味に近いなと思う印象。今のニコンに慣れているとニコンらしさはそんなに感じないと思う。
教科書のようなCCDらしさと、色を整えればきちんと写っている安心感。
ある意味今の時代だからきちんと現像できるカメラだろう。

画素数はそこそこあるのでネットで使う程度ではなにも気にならないと思う。

木目の色表現がCCDは得意だと思っている。
メッキの剥がれもきちんと描写してくれる。
ボロボロのカメラなどは特に得意だ。
ピントがボケたときの階調も美しい。
朝に差し込む光はCCDの大得意。
快晴はCMOSでは出ない色が出る。
シャドーに沈み込んだときの青が良い。
CCDの黒は独特だと思う。
無味な描写が良い。
部屋でのちょっとしたスナップも無骨な色使いを見せる。
緑と白い壁の色味が実にCCD。
かなり攻めた露出でも美しくキマるのは写真機として優秀。
こういうのとか、いいよね。CCD機だと撮っちゃう。
オーバーのときはサッと飛んでくれる。今のカメラだとなかなかない。

CCDらしさと粘りのあるRAWデータをきちんと得られる素晴らしいカメラだ。
特大サイズの印刷などでなければ今でも、いや、今後ずっと使えるいいカメラであろう。

本体も1万円程度で入手できるのでFマウント資産のある人は試してみてはいかがか。

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