ダイコクコガネを見に行った。
2023年の秋。すでに晩秋の様相。
ダイコクコガネというめちゃ大きい(国内比)糞虫を見に行きたくなった。
牧場のニセカブト。
図鑑でしか見たことがない虫なので、いまいちどういう場所に居るのか分からなかったが、行動圏内で観察できそうな場所を教えてもらったので赴くこととした。
元来は日本全国まんべんなく居り、小規模なファーム、野生動物の糞でも生育していたらしい(諸説あり)が、現在は基本的に牧場の周辺がメインの生息域。
牛の糞などを餌に過ごしている。
現在、駆虫薬を投与している家畜が多く、これは糞まで残留する。この成分に対してダイコクコガネは耐性が無い。
つまり、ダイコクコガネは駆虫薬を使っていない牧場にしか残っておらず、生息状況は非常に危機的状況にある。
九州などではよく採集されているが、本州では壊滅的な状況でありごく限られた環境でしか観察されない。
まぁ、いなくなる前に早めに見ておこうというやつである。
注:ダイコクコガネの採集の際は区域への立入の可否・所有者への連絡・家畜への配慮をし、トラブルを避けるようにしましょう。
うんこの下とかに居る。らしい。
うんこ見たあとは、家畜らが転ばないようしっかりと戻すこと。
視認できる範囲でも、他の採集者が放置していた痕が散見されたので警告しておく。
最初のうちはなかなか慣れず、1,2時間ほど坊主の時間が続いたが、
無事発見。
彼らが好むうんこの状況を掴むと早い。
潜り込んでいるときは2-3cmほどの穴がうんこやその下に空いているのですぐに分かる。
最初は手袋していたが、途中で面倒になり外してしまった。衛生上そんなに良くないので真似しないでください。
探し方がわかってくるとそこそこテキパキ探せる。
おおかた状況もわかり、2,3時間やって飽きたので帰路についた。
今回も原付で移動。300km超えの移動だったがガス代は1000円くらい。原付バンザイ。
実物を見てみるとそこまで弱々しい印象ではない。体力もあるしっかりとした虫だ。
いかに農薬・駆虫薬の存在が彼らにとって予期せぬ物事か、というのがよく分かる。
いつまでも、彼らが子孫を残せる世界であって欲しい。
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