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利島で町並みと生き物の観察。

東京都利島村。大島の南にある小さい島ですが知っている人は少ないと思います。

隣の伊豆大島から見た利島。おにぎりのような形。奥には鵜渡根と新島が見える。

東京からも比較的近く、なかなか魅力的な島です。
昨年二度目の訪問をしたのでまとめておきます。

港から見る宮塚山。小さい島だが、山の上の方はきちんとガスっている。
かわいい看板がお出迎え。
集落の入り口に当たる場所。以前来たときはこの場所を車で登れなかった。(恥ずかしい。)
急坂の集落内。
車の入れない旧道も残る。
山に作られた集落という性格が強い。
左手に見えるのが小中学校だったと思う。校庭もある。
美しい景色だけど、慣れていないので足腰がきつい。

急坂を登っていくと集落があり、農協や宿、学校、民家がひしめいています。逆にこのエリアを外れるとほとんどが山。

集落を外れると林道の様相。
椿油の栽培が有名。色々なところに椿の木が見られる。シーズンを合わせれば収穫の様子も見れるようです。
見渡す限り椿!
お土産の椿油
看板の柄からはイマイチ利島感が感じられない。デザインは内地と共通か。
林道に入り込むとかなり鬱蒼としている。
擁壁工事などは定期的にしているようで、「東京都」を感じる。

利島の名を冠した陸貝がいる。トシマヤマトガイ(Japonica toshimana Pilsbry & Hirase, 1904)だ。利島固有の種類ではないのだが、利島の個体で記載され、島の名前がついているのはロマン以外何物でもない。

なかなか小さい貝だが、生息域を理解すると見つかる。
面白いのはクチベニマイマイが生息していること。伊豆諸島ではよく観察される。本来、クチベニマイマイは関西方面の陸貝。海流の影響か。

また、ノコギリクワガタを始め数種類のクワガタが観察される。南の新島まで行くと亜種のミヤケノコギリになるので、本土ノコの伊豆諸島最南端に当たる。

昨年は利島にしては大きめのノコギリクワガタを見れたのでとても良かった。
ミヤマの伊豆諸島亜種イズミヤマクワガタもいます。
オオミズアオに似たオナガミズアオが生息している。止まり方ですぐわかる。
ライトをつけて歩いているとオオミズナギドリが降ってくる時がある。光を見ているのだろうか。

今後も余裕があるときには行きたい島だ。

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