ベニボシカミキリを見に行った。@西表島
初夏の八重山にはベニボシカミキリというカミキリムシが発生する。
奄美のフェリエベニボシカミキリと合わせ非常に有名な大きめのカミキリムシだ。(フェリエは採集禁止、石垣島は条例で採集禁止)
ルリボシカミキリが本土にいるので、似た雰囲気の虫を知っている方は多いと思う。簡単に言ってしまえば、ルリボシの色違い。
個人的には昨年まで図鑑でしか見たことがない虫だったので、憧れの気持ちが限界突破していた。
さて、西表に着弾。ここに来るだけで僕は疲れてしまう。
恒例のゲンキクール!八重山の乳製品です。
数時間休んだあと。。。
有名な林道に、アタック!
平日だったので他の採集者はいなかった。情報交換したかったので、正直つらい。
すでに梅雨入りしていたようで、普段に比べて水位が高く長靴がすぐに水没してしまった。奥深くまで行くと遭難すると判断。手前で頑張る方向に決めた。
リュウキュウアワブキを覗くと、アオバセセリの幼虫がいる。立派な巣を作っている。
ギランイヌビワなど、西表ならではの植物も見られる。
小川の周辺には蛭やトンボがいっぱいいて楽しいが、今回の目当てではないのでスルー。
いろいろなヒントを探しながら、なんとか出会えないか、探し回る。
他の採集者にも少し出会えてだべる。
ベニボあるあるみたいだが、「いい木」に採集者が集まってしまうので林道沿いだと採集は難しいようだ。同じ木見るわけにならないから……
イブシキマワリ。ベニボシと被って見る虫。八重山の虫なので、こっちに来ているときはぜひ観察しておきたい。
天気がすこぶる悪く、とてもロザリアに出会える環境ではなかった。
開けた場所なのに、日陰の虫が来る……
西表の最高な直翅。イリオモテモリバッタ。
ひぃひぃと数本候補の木を回ってそのタイミングは急に来た。
ぽたっ。
!!!!!!!!?????!?!?!?!?!??!???!?!?
全くベニボ的な場所でない所に落ちた。
あまりに急にことが進んだ。
小雨が降るなか、ベニボシにとっては非常に悪い環境の中であった。
一旦確保して、開けた場所まで戻り写真撮影会。
太陽光下で見るのが一番美しい。ああ、来てよかった。
その後…
天気が悪く、なかなか外に出られない日々が過ぎる。
瞬間的に晴れ間がさす時もあったが、すぐに曇ってしまいベニボ的天気ではなくなってしまう。
昨年ベニボシの発生を聞いたエリアを眺めにも行ったが、全くだめだった。GWに来ていた採集者もそこそこ居たようで、そのくらいの時期の足跡っぽいものが多く見えた。その時期なら居たのかもな。
また、来年も見に来られたらいいのだが。どうなるか。だめっぽそうだよね。
今回はいつもより水位が高く、ずっと怖かった。奥までは行けない。出会ったトンボ屋の方も困っていた。
今年のベニボシシーズンは遭難者が出てしまったようだ。
考えて森に入ってほしい。頼むから。
現実的には最後の年。秋のあのイベントまで、もう少し。
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