ラジオレポーターの記録①
いよいよラジオレポーターをしてきた。
これから毎週月曜には、午前中は渋谷で2番組のディレクターをして午後は調布でレポーターをするという生活が始まる訳で。
最近は、時間の流れが変わってしまって、あっという間に初日を迎えてしまい、あまり周辺に告知も出来ないまま初日を迎えてしまい、まったくもって周辺から反響もないという寂しい1回目を迎えてしまった。
しかし、第1回を終えての正直な感想は、「あまり身内に聴かれなくて良かった」だった。
どんな人でもそうなのだろうが、第1回とはいえ満足には程遠い放送となってしまった。
「放送の時は教えてよー」と多くの方に言っていただいたし、「興味あります、聴きます」と告知した方が多くいたので、本当ならば再度お知らせするのが普通なのだろうが、言う時間もなかったし、終わってみればこの有様なので申し訳ないが、事前告知をしないのは仕方ない事だった。
それ以上に申し訳ないのがゲストの方に対してだ。
ねぶくろシネマの代表の方の元へ取材へ行くというスタイルで、行ってきたのだが、やっぱり1回目、本当に反省しきりの放送となってしまった。
初回だったので、放送局の方が同行されたわけだが、これがまた17年ほど勤務されているベテランさんで、近くにそういう人がいると緊張してしまい、またちゃんとしなければと意識してしまい、本番前に色々打ち合わせてしまったのだ。これが良くなかった。
言葉は発した瞬間に鮮度を失っていく、これは本当にその通りだと思っていてあまり放送に乗せるべき事は打ち合わせるべきではないというのが正直な思いなのだが、打合せでは色々聞くほかない。
とりあえず、こちらも「こうこうこういった事をお聴きしますが」と話せば、ゲストの方も「これはですね」と答えてしまうのは仕方ない。
出来る事なら鮮度のある言葉を流したかったが、わずか数分の打合せで欲しかった言葉達が産まれて出て行ってしまう、だがしかし無用な世間話をして時間を潰すわけにもいかない。とりあえず、打ち合わせる。
まだ2・3回しかお会いしておらず、大した話もしていないのだが、やはり10年以上務められている社員さんである以上、一家言お持ちの様子なので、こちらも「自分がこうだから」といって、我を通す訳にもいかない。
向こうだって、心配なのだろうし「ある程度も放送にしてもらわなければ」と考えているに違いない訳だから、こちらもそれを読んでそういう姿勢であろうとせねば、なるべく長く続けたいという思いも持っている以上は取り組まねばならい。
放送前後に、「取材先を探すにはね…」とアドバイスも沢山下さるし、良い放送をしたいというのは同じ思いなのだから当然なのだ。
さて、それよりインタビューが近づいてきて、打合せで発してしまった言葉を、どうすれば鮮度を保てるかと考えれば「聴いた事を、自分が言ってしまえば、違う事を発してくれるかもしれない」と考えた。
かの、黒柳徹子さんは敢えてゲストの情報を先に喋ってしまう事で、ゲストの方がその先の事を話してくれるように誘導しているというのは聞いた事がある。
自分のレベルで出来るかできないかは関係なく、「もう、そうするしかない!」と開き直りに近い形で、私はインタビューした。
恐らく、代表の方は「あんたが言っちゃうんかい!」と内心は呆れていらっしゃったことだろう。
ただ、とても対応力が優れた方で、人前で登壇もされている様なので、こちらが先に話してその上で質問に対してもしっかりとお答えくださり、この点にはとても助けられた。
感謝してもしきれないとはこういう事である。
しかし、肝心の中継先である「ねぶくろシネマ」壁画については、あまり触れる事が出来なかったと思う。
もっと、壁画の当時の様子を伺うとか、出来上がった感想を中心にお聴きするべきだった。
こういった事が本当に悔やまれる、せっかくレポートとして行っている訳だからその辺りの事を注視するべきだった。
さて、もちろん自分の事も褒めておかないと先が持たないのであげておこう。
相手のファッションを伝えられた点などは、良かっただろう。
風貌に関しても、どういう方かは聴いているリスナーさんにはイメージいただけるようには配慮が出来たはずだ。
実は、ディレクターをやっていて感じたのは、ゲストが来られてもその方がイメージしにくい事が多いという点だったりする。
チラシやお菓子が出てきても、あまりそれをイメージしやすい言葉で伝えていないと思うのだ。
最近は放送後どころか、正に放送中にリアルタイムでTwitterやFacebook、もちろんnoteも使って写真などを随時掲載しているので、その辺りの意識が無いのだろうし充分フォロー出来ているとも思うのだが、やはりラジオは聴くメディアでありその辺りについては意識していく必要があると思っている。
だが、改めてSNSメディアに対して、渋谷は相当最先端を進んでいるというのは、様々な放送局を聴いていて感じる。
これを1人でやっている私は、どうしていったらいいかというのは考えていく必要があるだろう。
また、放送が10分以上出来た事も良かった。
所謂、尺的には10分前後と決められており、パーソナリティの方にも「早く終わっても曲で調整してあげるから気にしないで!」と仰っていたので、時間としては10分を超えた点に関しては良かったはずだ。
それだけ、ゲストの方にお話しいただけたのだから。
放送中、個人的にショックだったのは、単語が驚くほど出てこない。
昔は、スッと出てきたはずのものが「えー、あれ何ていうんだ」と考えてしまう。
喋っていないと、こういった筋肉の様なものは鈍ってしまうんだという事を改めて感じた。
また、放送後期のブログは、差別化していこうと考えて纏めた。
とにかく、出演してくださる方が主役なのだ。
しゃしゃり出ない事。
また、放送時には先週まで出演していた前任者の方の事について触れられなかったので、ブログで補っておいた。
聴いている方には、前任者の方が忘れられない方も沢山いらっしゃるはずだからだ。
そういった気持ちは、私が誰よりも分かっているつもりだ。
興味を持っていただいた方には、是非こちらから聴いていただきたい。
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