そのニュースは「速報!」ですか?
こんにちは、Shimizu_Tです。
今日は、全国ネットのニュース番組を見ていて感じた違和感について。(見出し写真と以下のニュースは関係ありません。)
(最初にお断りしておきますが、ニュース内の発言は、一言一句を忠実に再現したものではありません。録音・録画していなかったので、その速報の概要がこうだったとご理解いただければ幸いです。)
全国ネットのニュースは、ほとんどが東京の放送局から発信されていると思う。一部の番組で、大阪やその他の地方局がキー局となっている場合もあるが、特に、夜の時間帯のニュースは、東京発だと思う。
先日、夜7時に始まるニュース(あえて局名は伏せます)を見ていたら、冒頭でキャスターがこう言った。
「速報です。」
ほ〜、地震? 災害? 世界的な有事?
天下のN局(あっ、言っちゃった)が夜7時のニュースで、予定していたであろうネタを飛ばしてまで「速報です。」と言うからには、よほどの事件・事故が起きたのだろうと、視聴者は構えると思うが・・
「神奈川県◯◯市の✕✕鉄道の踏切で、特急電車に車が衝突する事故が発生しました。」
ほ〜、電車の事故ね。速報するからには、かなりの被害が出ているんでしょうな。
「現場上空のヘリコプターから中継です」
ほ〜、ヘリを飛ばしているのね。電車が脱線・転覆でもしたのかな。(別に、それを期待しているわけではない。)
「現場上空です。」とレポーターの声。「電車は踏切を過ぎて、◯◯メートルほどの位置で止まっています。車は、電車の左側にぶつかった模様です。」「以上、上空からお伝えしました。」
ほ〜、脱線等はしていない様子なのね。良かったね。車は、前部が崩れているようだけど、運転席付近は大丈夫そうに見えるね。
「特急には、乗客が10名ほど乗っていたということですが、怪我人はいない模様です。」「車を運転していた男性は、軽い怪我をしているようですが、意識ははっきりしているということです。」
ほ〜、大きな被害が出ていなくて、良かったね。
「この事故の影響で、✕✕鉄道は、△△と◆◆の間が不通となっています。」「以上、速報をお伝えしました。」
ほ〜、そうか。そうか。
ではなくて、全国ニュースのトップで、他の予定していたであろうニュースを差し置いて、これを速報で流す意味があるのだろうか?
たしかに、事故が起きたことは当事者にとっては一大事で、例えば、その路線を利用している人たちに不通になっていることを伝えることに意味がないとは言いません。
しかし、こう言っては失礼かもしれませんが、「そのくらいの事故なら、東京ローカルの枠で流すニュースではないのか?」という違和感を感じたわけです。
なぜ、N局はその鉄道の事故をトップで速報として伝えたか?
そのニュース番組の制作責任者が、トップの速報で伝えるべきと判断したからでしょうが、視点の中心を東京に置いているからなんでしょうかね。
首都圏の視聴者の数が絶対的に多いので、事故の規模・内容に限らず、伝えるべき内容であると判断したのか。
あるいは、単に、局から現場が近いので、レポーターとともにヘリもすぐ飛ばせるし、流す映像も簡単に入手できるからか。
はたまた、日中に大きなニュースがなくて、番組の構成に困っていたところに、鉄道事故の一報が入ったから、「コレだ!」とすぐに差し替えて枠を取ってしまったからか。(意外と事故の程度が軽かったけど、枠を取った以上はもう戻せなかったとか)
まあ、どれでもいいけど、こういったことが重なると、だんだんその番組や局に対する信頼が無くなっていくんじゃないかと思う。
同じような違和感に、「東京で積雪2センチを記録しました」っていうニュースもあるな。豪雪地帯の人からしてみたら、「2センチ積もっただけでニュースにするなんて、雪を舐めているのか!」と鼻で笑っているのではないかと思うが。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
いつものように、締めくくりはこの言葉で。
「毎日が、心穏やかに過ぎますように」