とても無口な、わたしの初恋
こんにちは、Shimizu_Tです。
今日は、題名からすると昔の恋バナのように見えますが、そうではなくて中学生の時のテストの話。
中学生時代には年に3回の期末テストがあって、保健体育の授業についても美術や音楽とともにテストがあった。
生徒からすれば、「保健体育といっても、結局は体育実技の能力が高い生徒が高く評価されるもので、保健の授業なんて雨の日に仕方なく教室で受ける程度のものでしょ。それにテストなんてあっても意味ないのでは?」と思っていた。
たぶん、教師としても同じような考えで、仕方なくテスト問題を作っていたのではないかと思う。
たしか中学2年の時だったと思うが、その保健体育の期末テストの問題を解いている時に不思議なことが起きた。
不思議なことが起きたというより、これで本当に答案用紙を提出していいのか?と迷ったというのが正しいかもしれない。
保健体育のペーパー試験に対して、生徒のみならず、教師の側も「とりあえずテストを実施しないといけないので・・」といった感覚なので、記述式の回答を求めるのではなく、穴埋めの選択問題となっている。
つまり、問題文が長々と続き、所々でカッコ(①)(②)(③)などとなっていて、そのカッコに当てはまる適切な用語を用意された言葉(ア)◯◯、(イ)△△、(ウ)✕✕、などから選ぶ形式になっている。
そこで、①②③・・・と解いていって、⑮まで答えを書いたところで、私は「あれっ?」と思った。
①から順に読んでいくと、一つの文になっているように見えた。
「トテモムクチナワタシノハツコイ」
つまり、「とても無口な私の初恋」と読める。
「ん?」
こんな事ってあるんだろうか?
何かの引っ掛けがあって、正解は違うのだけれど、引っ掛かった私がどこかカン違いの答えを書いているのではないか・・と疑ってみた。
しかし、しょせん?教師の側も真剣に作っていないであろう保健体育の問題なので、繰り返し確認してみても間違えるような問題にはなっておらず、どう考えてもこの答えで正しいであろうとの確信を持った。
通常のテストであれば、50分くらいの制限時間を一杯まで使って慎重に何回も確認するのだが、このテストに限っては半分くらいの時間で確認もすっかり終わり、残りの時間を持て余しているような感じであった。
他の生徒も当然に気付き、時々「えっ!」とか「あれっ!」とか小さい声を発するも、テスト中なので大きな声は出せずに、そのまま教室の中は時間が過ぎていくという不思議なテストであった。
結局、「とても無口な私の初恋」が正解で、殆どの生徒は正解していて、テストの平均点は異様に高く、保健体育の通知表の評価は、体育実技の優劣にほぼ比例して決まるという結果になった(らしい)。
テストの後で、その問題を作った教師が、教頭先生や校長先生から怒られなかったのだろうかと心配になったけれど、他の教師からもそういった話は伝わってこなかったので、特にお咎めは無かったのだろう。
のどかな学校だったということかもしれない。
今どき、教師がこんなテスト問題を作ったらネットで炎上しそうな・・(そんなことは無いかな。)
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
いつものように、締めくくりはこの言葉で。
「毎日が、心穏やかに過ぎますように」
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