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快活CLUBでPMPをオンライン受験した話~背景・準備・当日の詳細な流れの説明付き~
PMPを快活CLUBで受験してみましたので、その方法や感想について書いてみようと思います。
そうです、あのプロジェクトマネジメントの国際資格であるPMPです。え?それを快活CLUBで?快活CLUBっていわゆる"漫画喫茶(インターネットカフェ)"ですよね??
はい、疑問に思うのは当然かと思います。
な、何を言ってるか分からねーかと思いますが、私もなんでこういうことになったのかよく分からねーので、書きながらふりかえってみようと思います。
この記事で書いていること・書いていないこと
書いていること
PMPオンライン受験の要件
快活CLUBを選んだ理由
快活CLUBの予約
快活CLUBにおける当日の流れ
感想
書いていないこと
PMPとは何か
PMPを受験しようと思った動機
PMPの申し込み方法
PMPの勉強方法
PMPの実際の試験
PMPについて詳しくはこのあたりを見てください。
上記の「含まれないこと」については、別途noteを記載しましたので、そちらをご覧ください↓
PMPオンライン受験について
要件
PMPはリアル受験とオンライン受験を選択することが可能です。
リアル受験の日本国内では8会場に限られるため、私はオンライン受験を選択しました。
なお、受験申し込み時点でリアルかオンラインかを選択するようになっており、支払い後に変更することは(おそらく)できません。
オンライン受験ではおもに以下のような要件が求められます。
カメラ付きPCが準備できること
PCに受験ソフト(Eztest)をインストールできること
高速インターネット接続環境(Wi-Fi)があること
机のまわりをきれいに片付けること
受験中だれも部屋に入れないこと
静かな試験環境を確保すること
PCのカメラとは別に監視用のカメラ(スマホ)を準備すること
会社では受験が出来ない!
当初私は会社でオンライン受験することを考えていました。オンラインであれば、いつでも受験可能だと考えていたため、平日に時間を取って予約すればよいだろうと思ったのです。
ところが、オンラインで受験申請をした後に受験可能な日程が月に2回しかなく、しかも土日の午前中しか実施していないことを知りました。
土日だと会社に行くわけにも行きません。
また、もうひとつの理由として、受験ソフトをインストールしたPCを準備する必要があったのですが、社用PCは原則として決められたもの以外のソフトウェアのインストールは認められておらず、個人PCは会社に持ち込みできませんでした。
ということで、会社で受験する案は却下。
自宅でも受験が出来ない!
では自宅で受験するか、と思ったのですが、いろいろ調べていくうちにかなり難しそうだということが分かりました。
我が家には妻や子供がおり、落ち着いて受験できる静かな環境を確保するのはかなり困難です。しかも受験時間は230分(4時間以上!)。
また、ためしに模擬試験を受けてみてわかったのですが、カメラによる監視がかなり厳格であることが分かりました。
まず、受験が始まる前に、机の四方(前、後、右、左)から撮影することが求められます。これにより、机のまわりに書籍や電子機器などがおかれていないことを証明します。
私の場合、自宅の自分の机のすぐ横に本棚があり、それをどかすのはほぼ不可能でした。
さらに、カメラPCとは別に、スマホを使用した「イーグルアイ」という仕組みで監視し続けることになります。
イメージはこちら。
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2台のカメラで私の生活感溢れる部屋を230分もくまなく監視され続けるなんて無理、と思いましたし、ブログで調べてみると、どうやら書籍や電子機器だけでなく、貼り紙(ポスター)類やその他の小物類も監視の対象になるとのことでした。
ということで、自宅で受験する案も却下。
これは参ったぞ、どうしたらいいのか…。
快活CLUBを選んだ理由
途方に暮れていた私が思いついたのが、快活CLUBでした。
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快活CLUBとはいわゆる漫画喫茶(インターネットカフェ)なのですが、鍵付個室が充実しているのです。私も仕事で出張などに出かけた際に、漫画読みながら休憩するためにリモート会議に参加するために使用したりしていました。
そして、最近では東京商工会議所主催の検定試験の会場としても使われているそうなのです。
快活CLUBであれば高速のインターネット環境(Wi-Fi)も完備していますし、個室であれば静かで落ち着いた環境が手に入りそう…。
突然誰かが部屋に入ってくることもないですし、PCとスマホの持ち込みはもちろん可能です。これは良さそうです!
快活CLUBの予約
とはいえ、当日いきなり行って部屋が空いてなかったら困るよね…。
そんなあなたに朗報です!なんと快活CLUBの鍵付完全個室は事前にWeb予約が出来るのです。
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ということで、さっそくWebサイトで近場の快活CLUBで鍵付完全個室を予約しました。「チェア」タイプにしてみました。
時間は6時間パックから予約が可能なのですが、PMPは試験時間が230分、間に別に休憩時間が10分×2、試験開始の30分前からチェックインが可能となっており、全部足し合わせると5時間弱、準備や後片付けなども含めると6時間ぐらいなので、6時間パックでちょうど良かったです。
当日の試験は9:00〜13:10と案内されていまので、私は8時から14時までの6時間で予約しました。
快活CLUBにおける当日の流れ
受付
予約した店舗に到着したら、受付にいって「予約した◯◯です」とお名前を伝えるだけで大丈夫です。
ちなみに私は予約より5分ほど早く7:55に到着しましたが、別に何を言われるでもなく部屋を案内してもらえました。
部屋の確認〜事前準備
部屋はこんな感じ。
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若干狭いものの、受験するのに特に問題はありません。ただ、この場合だと寝そべられるように足掛けの椅子があるのですがそれは不要(膝を折って普通に座りたい)なので、椅子の後ろ側に持ってきました。
また、普通にインターネットする用の大型モニターは試験において指摘を受ける可能性があるので、念の為裏返させて頂いたのと、飲食メニューやキーボードなどは上の棚に置かせていただきました。
(※もちろん、試験終了後にはきちんと現状復帰をしています)
また、イーグルアイ用に設置するスマホ用の三脚を立ててスマホをセットします。三脚はよくあるスマホ用の三脚であればなんでも良いと思いますが、高さが低いと体に隠れて受験の画面が見えないので長めのものを選びましょう。私は以前購入したこれを使用しました。
さらに、4時間以上にわたる試験になるため、バッテリーが心配です。私はあらかじめ延長ケーブルを持ってきておいたので、部屋の中のコンセントから引っ張ってスマホに繋ぎ常時電源を確保しました。
その上で受験用のノートPCを設置して、ノートPC・スマホ共に快活CLUBのWi-Fiを設定します。
完成図はこんな感じです。
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事前にトイレに行って体調を整えるなどしていたら、あっという間に30分近くが経ちチェックインの時間になりました。意外と忙しい!
ここまでくるとこの受験自体がひとつのプロジェクトなんじゃないかと思われてきて、事前にどのようなリスクを洗い出し、どのような準備をして当日に臨めるか、プロジェクトマネージャーとしての資質が試されてるんじゃないかっていう気がしてきました。
脳内では中島みゆきが「地上の星」を歌い始めていました。
チェックイン
8:30になったらEztest(受験用ソフト)を起動し、事前に連絡されていたテストコードなどを入力してログインします。
ここからの作業のポイントは4つで、
顔写真の撮影とマイクのテスト
身分証明書のアップロード
受験場所の写真のアップロード
イーグルアイの設定
です。
(※私の記憶の限りなので、順番が違ってたらごめんなさい)
私の場合、身分証明書は運転免許証1つだけで済ませましたが、人によっては複数必要になるパターンもあると思うので注意してください。ここで身分証明書を持ってないとおそらく受験が出来ませんので、注意してください。
次に、先述の通り受験場所の写真を前・後・左・右から撮影します。
かなり窮屈になりながら「これ、どう見ても漫喫の個室ですよね」みたいな写真をバチバチ撮ってアップロードします。
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ちなみにWi-Fi環境が良くなかったのか、このアップロードにかなり時間がかかり、試験開始までに間に合うかヒヤヒヤしました。
イーグルアイの設定は、PC画面に表示されたQRコードをスマホで読み取るだけです。
ちなみにインカメラを使う形になっており、写された映像と監視状況(「監視中」とか)は画面に表示されています。
ここまで設定が完了すると、画面には試験開始時間(9時まで)までのカウントダウンが表示されます。
私の場合、ここまでセッティングして残り7分でした。つまりチェックインに23分かかったことになります。事前に準備していたものの、だいぶギリギリだったように思います。
ちなみにこの時点ではPCのカメラもマイクもスマホのイーグルアイも稼働してバッチリ監視中であり、この7分間は特にやることもなくこれまで勉強したことを思い返したりしてました。
まだ試験開始前なのに完全にプロジェクトをひとつ終えた気分になってました。
試験中
ここからは普通に試験を受けるだけです。
PCの画面に表示された問題に従って解答していきます。
このあたりは事前にEztestで模擬試験が受けられるので、ぜひ活用しておくと良いです。
なお、イーグルアイが見にくかったり、準備の不備などがあれば、画面のコメント欄で連絡が来るそうなのですが、私の場合は試験終了まで特に何もメッセージがありませんでした。本当に監視していたのかは謎です。
休憩中
PMPは230分間の試験を3つのセクションに分けて受験します。
60問解いたら10分間の休憩が取れますので、その休憩時間のことを書きたいと思います。
休憩時間中は部屋を出てもOKです。
快活CLUBはなんといっても漫画喫茶ですから、飲み放題のドリンクバーがあります。存分に活用しましょう。水分が不足すると集中力が下がります。
私の場合はチョコレートなどのお菓子を持ってきました。カバンの中に入れておいて、休憩時にそれを持って部屋の外に行って、ドリンクバーの飲み物を取り、部屋の外で座って飲めるエリアで休憩しました。
PMP試験としては試験場所のまわりに飲み物・食べ物などをおかず、試験中も飲食禁止となっています。
また、快活CLUBとしては、鍵付完全個室には各自がコンビニなどで購入したものは持ち込んでも良いようですが、快活CLUBとして提供している飲食物(ドリンクバーの飲み物など)は持ち込み禁止となっています。
試験終了後
試験は230分ですが、早く解答が終われば早く試験を終了することが可能です。
私の場合は最後の最後まで見直しをしました。結果的にこれが功を奏したのか無事合格点に達し、パスすることが出来ました。
試験が無事終了したら、きちんと現状復帰をします。
モニタや椅子などを動かした場合はきちんと元に戻しましょう。
6時間パックにしてるので、時間が余った場合は復習にあてるか、せっかくなので漫画でも読みましょう。
(私は気になった問題などを復習しました)
部屋の退室時はセルフレジでお会計を済ませればOKです。
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なお、私が使用した店舗の場合は6時間パックで2,790円でした。店舗によって異なるようです。
これをどう見るかですが、一例として都内のシェアオフィスで個室ブースを借りると1時間で1,000円前後はしますので、6時間でこれならかなり安い方だと思います。
感想
まずは、かなり難しい要件をバッチリと叶えてくれた快活CLUB様に感謝です!
無事一発で合格出来たのも快活CLUBの受験環境があったからこそで、これがなかったらそもそも受験自体危うかったかもしれません。
Wi-Fi環境も申し分なく、個室で静かで誰も入らない落ち着いた環境の中で受験することが出来ました。
また、休憩中のトイレやドリンクバーでの水分補給などもまったく問題ありませんでした。
もちろん自宅や会社に比べればお金はかかりますが、十分許容範囲内かと思いますし、わりと高額な受験費に比べればたいしたことはありません。
ということで、総合的に大変満足でした!
みなさんもPMPをオンライン受験される際は、ぜひ受験場所の選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
ちなみに、ちょうど帰宅してからNHKで始まった「新プロジェクトX」を見ました。
もう今回のオンライン受験の悲喜こもごも自体が自分的にはプロジェクトXだな、とか思いまして、脳内では完全に中島みゆきが「ヘッドライトテールライト」を歌っていました。
持ち物チェックリスト
最後に忘れ物をしないように持ち物チェックリストを記載しておきます。
ノートPC(Eztestインストール済み、インカメラ付き)
ノートPCの電源
ノートPCのマウス(必要に応じて)
イーグルアイ用のスマホ
イーグルアイ用のスマホ用の三脚
イーグルアイ用のスマホ用の電源
電源タップ(延長コード)
身分証明書
PMPの内容や勉強方法などはこちらに書きました。
以上です。
みなさんの参考になりましたら幸いです。