【開催レポート】第8回市民ゼロポイントブックトーク※当日レジュメあり
第8回市民ゼロポイントブックトーク
開催日:2021年11月28日(日) 於:松本市中央公民館
紹介した本:斎藤幸平著『人新世の「資本論」』(集英社新書、2020年)
紹介者:能勢(企画運営委員)
参加者:13名(企画運営委員含む)
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開催レポート
本書の難解(ハード)な内容にもかかわらず、多くの人が参加されました。参加者から発せられたのは環境も心配だが、資本主義はこのままでいいのか?という声でした。以下、会場からの声を抜粋します。
会場の声
温暖化は問題と思うが、どこか儲け主義のにおいがする。人口の問題も深刻で70億の人口をどう減らすか?
資本主義によって格差と環境破壊が同時進行している。
環境は資本主義に問題があると思う。なぜ成長しなければならないのか?
バッタがいなくなったりして環境は危機だと思う。資本主義より計画経済の方がいいのではないか?
資本主義はやめて以前に戻ればいい。地球の持続可能性ではなく、人類の持続可能性に過ぎないのではないか。
COP26で先進国が散々二酸化炭素を出しておいて、発展途上国に二酸化炭素を出すなというのはアンフェア。
マルクスの功績は、労働の場面で不平等や権力が発生することと貧富の格差が生まれてしまうことの二つ。マルクスの時代にはなかった現代の金融資本主義も問題。
脱成長というが成長しないとこちらが奪われてしまう。それを止められない。
私はあまり働いていない。脱成長はそんなに難しくない。
現代は一部の富裕層が富を吸い上げていく。日本は巧妙な独裁国家になっているのではないか。
地球温暖化懐疑論は科学的に否定されているので、議論の俎上に載せることには注意が必要である。
(能勢)