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シルバーサービス振興会主催 第119回月例研究に出席してきました。

12月18日(水)
一般社団法人シルバーサービス振興会主催による、
第119回月例研究が行われ、出席してきました。

●テーマ : 『 中国における高齢者介護産業の現状とジェトロの取り組み 』
●講 師 石原 恵理 氏
日本貿易振興機構
海外展開支援部 販路開拓課 課長代理
●日 時 : 令和6年12月18日(水)14:00~16:00(13:40より入室可能)
●場 所: TKP秋葉原カンファレンスセンター カンファレンスルーム2A


受講メモ
1、中国の高齢化の現状
 中国の高齢化率は15%(人数にすると2億人)。
 日本は1970年に高齢化(7%)、高齢化(14%)まで21年、超高齢化まで13年を要した。→中国はどれくらいかかるか
 対象顧客となる現世代は品質よりも価格重視で日本製品は普及しづらい。→10年後は品質重視の顧客に変化する

2、中国おける高齢化関連の政策傾向
 2011年に9064モデル確立。2013年に養老産業への解放が行われ中国高齢者産業元年になった。
 現在は第14次5カ年計画。介護保険を49都市で試験的に導入。認知症政策も進んでいる。

3、高齢者サービス分野のビジネス動向
 日本企業は入居型施設への参入が多い。中国企業も参入を強化。
 サービスは規範化されていない。認知症ケア人材不足。リハビリ未発達。→参入のチャンス
 日本製品だからで売れる時代ではない。サービスを売りにする施設も増加。不動産ビジネスとして参入してくる企業もありトラブルになる。
 3Kの仕事/待遇が低い/社会的地位が低いイメージで若手の人材難が常態化している。

4、福祉機器・用具・食品のビジネス動向
 近年は医養結合政策(医療・高齢者介護・在宅介護)が進む。リハビリが注目されている(世話から自立支援へ)。
 経験や開発力は強み(日本は4万種、中国は2千と言われている)

5、ジェトロの取り組み
 WeChatがないとビジネスできない(名刺交換は少ない)

質疑応答
質問者:市民協とよしま
1、介護政策の起点となった2011年の「9064(在宅90%/訪問6%/施設4%)」確立の経緯を知りたい
→経緯不明(一人っ子で高齢者をみる人材が減っている時代だった)

2、介護事業の補助率を知りたい
→自治体によって異なる(だから儲かっていない企業が多い)

3、介護予防の観点はあるのか
→中央政府が言っているのは聞いたことがない。

4、支払能力と収益モデルの説明を知りたい
→自己負担なので高いサービスが売れない(だから赤字)

5、人材不足と書いてるが人数を知りたい
→人数不明。

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