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支援力は人間力(オンラインシンポジウムに参加して)
先日の日本福祉大学のオンラインシンポジウム、
未来へのふくし航路 Social Change Symposium
「地域共生社会をどう実現していくのか」に参加した際の感想です
シンポジウムの中で、イギリスでは変わった処方箋の出し方があると紹介されていました
通院する2割の人には何の病気もなく、精神的なフォローができれば通院の必要がなくなるというものでした
その2割の方には、元気になる場所に連れ出すという処方箋を出す。というものでした
実に理にかなった処方箋だと感じました
地域病院はどうしてもお年寄りの寄り合い所になりがちです
介護保険は2000年の施行以来、
必要財源は増え続けています(当初3兆円→現在16兆円)
そのため、厚労省は生活介助が90%を占めている要支援を介護保険から切り離し、
地域で面倒を見てもらうために地域移行支援事業を展開しています
しかし、10年近く経っても全国での移行率は芳しくなく、
未だに厚労省は要支援の切り離しを実行できていません
そして、フードバンク活動や居住支援事業などに関わっていると感じることがあります
それは、相談員やコーデネーターなどの支援者側が上手く機能していないのではないか。ということです
ソーシャルワーカーも社協職員も役場の担当職員も、さらにはも教師も皆、支援者です
しかし、志や技術があっても、
解決に導くことができなかったり、
プロセスに多くの時間を要している様子をよく目にします
そうなると、精神的肉体的負担が増え、病んだり、辞めたり、
新たな担い手も現れない。そんな現状も目にします
支援力は人間力だと思います
人生で様々な経験を乗り越え、その度に様々に考え、
その経験を自らの血肉してきたかどうか
つまり、支援力は人生力と言い換えても良いくらいだと思っています
仕事の時だけ地域に出て、プライベートは地域に関わらない
勤務地は住まいとは別の地域にあり、地域の休日や夜間の顔を知らない
そんなサラリーマン感覚の支援者が増えていると感じます
ライフワークバランス、ブラックorホワイトなど、
個人の尊厳が重視される時代であることは理解しています
しかし支援者は、
対象者をどう救い、妥当な先に繋げていく。のが仕事です
そうなると、人生力、人間力をどう身につけて行くかが重要になります
支援者よ、書を捨てよ、街へ出よ。
その一言に尽きると思う今日この頃です