読書は旅だ。
旅が大好きな自分にとって
2020年はなんだか物足りない年だった。
旅は新しい世界を見せてくれて、
そこで出会う人々は多様な生き方があることを教えてくれる。
自分の常識では理解できないようなことも
そこでは当たり前のことととして存在する。
旅は今までの固定観念を吹き飛ばしてくれて、
自分の中の限界という壁すら取り除いてくれるように感じる。
だから僕は行き詰まった時には旅に出る。
もう一踏ん張りしようと勇気をくれることもあれば、
全く違う生き方へのヒントをくれたりする。
そんな僕にとって2020年は少し息の詰まるような時間だった。
それでもただ世界を恨みながら家に篭っていても仕方がない。
ステイホーム中はとにかく本を読んだ。
本を読み続ける中で僕は読書に旅と同じような感覚を見出した。
本には誰かの何十年という人生を通じて洗練された思考が詰まっている。
それを覗かせてもらう、読書という行為は
誰かの思考の中を旅することと同じだと思う。
しみこ