萩野紙

競馬に関するお話や旅行記を書いていきたいと思います

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最近の記事

【小ネタ】かつて中央競馬で存在したオープン競走とは?

                             2021.5.1 初稿 昔の競走馬の戦績をみると、競走名に「オープン」と書かれただけのレースをみかけることがある。最近では、ウマ娘ブームもあってか昔の競走馬にも注目が集まっているようで、例えばウマ娘最年長(?)のマルゼンスキーの戦績をみると、 年月日 競馬場 競走名 距離 頭数 馬番 人気 着順 タイム 着差 騎手 斤量 体重 (2着馬) ..... 1977 1. 22 中京 オープン 芝1600m(良) 5 2

    • なぜジャパンカップに外国馬は来なくなったのか?

                                  2019/11/21初稿 2019年ジャパンカップ(G1・国際招待)では、出走する外国馬の出走がゼロという史上初めての事態となりました。ただ、これ以前からいわゆる"一線級"といえる馬たちの出走が少なくなったとは各所でいわれてきていました。そこで、本記事では、ジャパンカップになぜ外国馬の出走が少なくなったのか?について、ジャパンカップの歴史を振り返りつつ、考えてみます。 用語について 本稿にはたびたび、「レースレーティン

      • 前哨戦出走は必要か?: 日本馬の凱旋門賞制覇へ向けて

        はじめに  日本競馬にとって悲願ともされる、フランス競馬の凱旋門賞制覇。これまでのべ頭の馬が挑戦してきたが、2着4回と勝利には至っていない。そこで、本稿では凱旋門賞の制覇に向けてどのようなことが求められるかについて、「ローテーション」の観点から探っていきたい。凱旋門賞に向けて、どのレースに出走していくかの選択ことが望ましいかを考察することにより、今後に生かすことができるのではないかと考える。  それでは、まず凱旋門賞の概要と日本馬がこのレースを目指すようになった経緯について説

        • 顕彰馬制度の行方:選考制度はどうあるべきか?

          概要本稿においては、JRAにおける競走馬の殿堂入りに当たると言える、「顕彰馬」制度の選考過程について考察を行った。 1. はじめに2019年の顕彰馬制度において、キタサンブラックが選出されなかった。これに対して、G17勝馬で歴代最多獲得賞金である当馬が選出されないことに対してメディアやファンの間で議論となった。 そもそも顕彰馬制度とはJRAにおいて、中央競馬の発展に特に貢献があった馬に対して行うものとしている。いわば、NPBにおける「殿堂入り」にあたる。これまでに33頭が表