しめさば

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最近の記事

奈良で飛鳥荘に泊まりました

久しぶりに休みが取れたので、母と奈良へ行ってきました。 近鉄奈良駅から10分くらい歩いた飛鳥荘というお宿をとりました。古いけど、きちんとお手入れがされていておもてなしもしっかりした宿でした。 お部屋は興福寺五重塔が見える10畳のお部屋でした。広い!残りの部屋が無かったのでここにしたのですが、2人だとめちゃくちゃ余りました。 畳の昔ながらのインテリアでしたが、リフォームはされているようで、壁や畳、洗面台が綺麗でした。トイレが洗面台とは別で、一度三和土に降りてから入る仕様でした。

    • かき氷美味しいけど、こんなに量いらないかも。

      久しぶりにかき氷を食べた。おそらく8年ぶりくらい? 今ってこんなにソースもトッピングも凝ってるんだなとびっくりした。 複数のフレーバーや素材を組み合わせてマリアージュを楽しむ感じって、なかなかハイレベルな食べ物だ。 一口目からほんとに美味しい。半分ちょっと、夢中で匙を進めた。中にも何か入っていて、ずっと味がする。それまでの私にとってのかき氷は、いちごミルクとか、宇治金時だったので、こんなスイーツに進化してるとは思わなかった。食べてよかった。 が、後半からほんとに苦しかった!

      • 結婚3年目の年末年始について、実家の記憶

        嫁いでから、年末年始は取り寄せのご馳走ラッシュになった。おせちは和食の名店、山口県のふぐ、北海道のズワイガニ、デパ地下のケーキ。「みんなで何にもしないでダラダラするのよ」という義母の心尽くしと肥えた舌と財力のなせる年末年始!最高!!となったのは1年目。 2年目、3が日が明けてから、「あれ、なんか足りない」と感じた。 実家とのギャップが大きいのだ。 一言でいうと、慌ただしさと雑さが足りない。 実家では30日に父が一般公開された卸市場に向かい、食材の買い出しをする。じゃんけんに

        • 崩れていくいきもの

          久しぶりに父と会った。今年で定年だという。なんだかんだで仕事人間なので、もう少し粘ると思っていた。今日だって仕事のためにはるばる東京に来ているわけだし。 上野駅で待ち合わせした父は、前よりいっそうだらしない体になって、後頭部は閑散としていた。でも色だけは白いから、シミだらけで、どろりとした腕が嫌に目立った。 大きくて、強い、とても敵わないと思っていた壁のような人が、古びてくたくたになっている。会わないうちに、予想以上に崩れていく体、ありありと「老後」が想像できて、怖かった。

          真鶴

          仕事で真鶴に行きました。 途中の食事処(観光地によくあるお土産屋さんと合体した大食堂)で嫌々食べたアジフライと、熱海のぐねぐねした道にやられ、吐き気と共に降り立ちました。そのあとすぐに、海沿いの公衆トイレで戻してしまい、情けなさで出ると目の前に入江が。 波の音が静かで、手すりから下を覗き込むと岩場に海水が所々溜まっている。そこで小さな男の子が何かを熱心にほじくったり、覗き込んだりしている。ちょっと先では釣り人がのんびり腰掛けている。バスの中の閉塞感とのギャップもありますが、海

          本と運命とは

          神保町の三省堂一階に、おみくじを引き、書かれた番号の覆面文庫本を買おう、みたいなコーナーがある。ガチャガチャ、とは違うけど、そういった博打の魅力には抗い難い。 一冊目は、碧野 圭の『菜の花食堂のささやかな事件簿』だった。話は何というか、今流行りの食べ物×単発の事件解決物…みたいな感じのコンセプト。日常で見落としがちな「ささやかな」変化、機微を丁寧に描く。一晩で読めるさっくりとしたわかりやすい文だった。ただ、内容よりもびっくりしたのは、舞台が前住んでいた武蔵小金井界隈だったこと

          本と運命とは