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アキラメシ流・町中華の野菜炒め【1食10円~】

正直なところ、私は味音痴かもしれない。
高級和食に行った帰りに「あー、ラーメン食べたい」とか平気で思うタイプの人である。
刺身とか寿司とか食べたあとも、ラーメンを食べたくなる。
「あ、私、日本育ちじゃないので」
と言っていますが、実はウソです。
バリバリの東京生まれ、本籍は江東区の東陽の江戸っ子。てやんでぃ。
なんかお上品系な和食を食べたあとには町中華系の、肉野菜炒めがのったラーメンが恋しくなることありませんか?

そんなわけで今日は、町中華の野菜炒めを作ります。

材料ドン⬇️(2人前)
豚こま 200g(あればぜいたく)
ネギの青いところ 1本分
もやし 1袋
にんにく 2欠

🧂調味料🧂
片栗粉 肉に大さじ1、モヤシに大さじ半分
味塩こしょう むっちゃ振る(これが町中華の味)
鶏がらスープの素 小さじ半分
醤油 大さじ半分
ラード 多めに(無ければ普通のオイル)

料理開始Ψ( 'ω'* )

今日の材料をごらんいただきたい。
おわかり…いただけただろうか…
もう一度ごらんいただこう…



豚こまが、あればぜいたく…

この料理は、10数年前にもやしだけの料理として誕生しました。

十数年前、私はかつて教えていたことのある史学研究者の女の子と同棲していたのですが、この子が大学で
「お前ズルい。アキラメシ先生から毎日教えてもらえるじゃん」
みたいな感じでイジメられたらしく、どんどん病んでいき、そして彼女は突如実家へ。

同棲して生活費やら家賃やらを折半することで成り立っていたので、家賃などを全部1人で捻出しなくてはいけなくなってしまったアキラメシ。
引っ越そうにも当時の私は引越し資金も作れず、ひたすらに貧しさに耐えた生活を送っておりました。

そんな中でも「美味いもん食いてえ…」ということで生まれたのが、この料理です。

ラードがこの料理のポイントです。
使えば、肉を使わずとも肉の味がして、肉があればさらに美味しくなるという魔法の貧乏アイテムです。
このラードでもやしを炒めたら、町中華の味がしてとても美味しかったのです。

その後、無事に人生を持ち直し、今や肉を入れられるようになりました。

さて、料理をいたしますか(∩*˘∀˘*)∩🍳🔥

まず、にんにく🧄を2つほど潰してみじん切りにしておきましょう。
あとネギです。
ネギの青い部分って使い切らなくて捨てちゃうこと多くありませんか?
その時はこのメニューで解決です。
緑が見た目的にいいのと、ネギの香ばしさが美味しさをさらに引き立てます。
今回のネギの切り方は

こうです

さて、豚肉あるよ、という方はポリ袋の中に片栗粉大さじ1と味塩こしょうを沢山と、豚肉を入れて、フリフリしてまんべんなく豚肉にまぶされるようにしましょう(注⚠️豚バラは片栗粉せずにそのまま使ってね)
片栗粉でコーティングされることで、固くなりやすい豚こまが柔らかくなるというお馴染みの工程です。
ポリ袋の中にいれると手が脂ぽくならないという利点があります。
大きい肉があったら、ちぎっておいてくださいませ。

さて、次はメインのもやしさんです。
もやしやキャベツは、中国料理だと油通しという工程を一旦経ます。
ざっと高温の油で軽く炒めて、脂のコーティングと加熱をすることで旨味を食材の中に閉じ込めます。
でもまあ、めんどい。
めんどいの、ダメゼッタイ。

これを省略する過程が、モヤシの上にラード(あぶら)をかけて、ふんわりラップをして600wの電子レンジに1分30秒。


ここでチューブにんにくを加える邪道もアリ

1分30秒後に箸とかでまぜてあげれば、油通し完了です。
もし、肉は使わないぜ、という硬派な方はここでモヤシに片栗粉小さじ半分をかけて、よく混ぜてあげてください。
しっかり旨味をからめてくれます。

さて、加熱していきましょう。
ラードある方はラード、そうでない方はオイルを。
作る前からネタバレしちゃうんですが、町中華の味は実は「ラードと焦がし醤油」の味でした。
ラードを使うことで一気に味がきたなシュランの町中華の味になります。
きたなシュランなお店に行く勇気のない方は、ぜひラードをふんだんに使ってみてください。
未知の美食が待っています。

そんなわけで本料理はラード推奨しておりますが、オリーブオイルでもごま油でも美味しくいただけます。

さて、肉を広げながら片面焼いてきましょう。
焼き色がついたぐらいでひっくり返し、刻んだにんにく投入。
ニンニクの香りがしてきたぐらいでネギをいれ、まだ肉が薄く赤いのがあるかなーぐらいでも心配なくモヤシを入れちゃいましょう。
そして、強火で混ぜます。
お、だいぶテリがでてきたぞー、という頃に醤油を回し入れて、醤油をジュワワワワと、言わしたりましょう。
この醤油は味ではなく、焦がしの風味ほしさに入れています。
この醤油のこがし、そしてラード。これが町中華の主要構成要素です。
最後に味塩こしょうをふりかけ、全体に混ぜたら急いで盛り付けましょう。

肉がこんなにあるなんて、金持ちになったなあ…と己の成長に思いを馳せる吉宗であった


この料理を作る際に向かないのは、豚ももなどの脂肪の少ない部位です。
どうしても味がのりません。あ、冷蔵庫に豚ももとか肩しかないわ、という場合にはあえてモヤシだけで作った方が美味しいかもしれません。

今日のビジュ、つよない?
って、野菜炒めが言っています。
きっとこの野菜炒めはギャル


まあ、私は豚もも肉の賞味期限が迫っていたので使っちゃいましたけれど。
片栗粉をまぶしておけば柔らかく仕上がります。
どうしても豚の脂のない部位を使う場合には、塩を野菜を炒めるときに小さじ半分ほど入れるといかもしれません。

そんなわけで今日もパクムシャペロリでございました。🙏✨

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