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「PRISON」をやることになった経緯

おはようございます。
喫茶店で隣に座ったおっさんから「Diorのマスクが欲しいんですけど」と突然声を掛けられて「コンビニに売ってるんじゃないですか?」と答えたしめじの山田です。
#Diorはコンビニには売ってません

今日は、「PRISON」をやることになった経緯を共有したいと思います。
本題に入る前に、
しめじ大阪公演#0.3「PRISON」のチケットが販売されました。

公演フライヤー

座席数が非常に少なくなっているので興味がある方はお早めに!
↓↓↓

そんなこんなで本題です。


▲ いい加減外に出ろ!
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ご存じの方もいるかもしれませんが、去年の12月に「えんとつ町のプペル」というキングコング西野さんの絵本のミュージカルが大阪であったんですけど、
僕もその公演のスタッフとして入っていたんですね。

制作スタッフとして全日いたんですけど、その熱狂たるや本当にすごかったんです。

キンコン西野さんといえばオンラインサロンの会員数が日本一で、言い換えれば日本一のコミュニティを持っているということ。
コミュニティを持っている強さを目の当たりにしまして、しかもそのコミュニティの人たちの多種多様さに驚いたんです。

普通のサラリーマンから主婦、小さい子どもから企業の社長さん、芸人から俳優、アーティストまで本当にいろんな業種の人たちがいて、普段絡むことのなさそうな他業種の人たちが「えんとつ町のプペル」というアイコンの元に集まって、仲良さそうに話してるんですね。
#異業種交流会みたいなノリ

これは本当にすごいことだなって思ったんです。
だって、そこで他業種の人たちで仕事が成立したりしてるんだもん。

打って変わって僕らがやっている演劇の世界はどうだろう?
客席の7割を埋めているのは業界関係者。(ほとんどが過去の共演者)
残り3割が身内。

これじゃあいくら満席になろうが広がることはない。

お客さん同士が繋がる環境、もっと言ってしまえばお客さん同士が繋がることでお客さんにもメリットが生まれる環境を作る必要がある。

それにはコミュニティというものの存在が必要不可欠だと痛感しました。
演劇界はとにかく閉じた世界で、小劇場と言われるところは特に。
演劇の人間はいい加減外に出なくちゃいけない。
外の人とコミュニケーションをとって、外の人たちとコミュニティを形成しないといけない。

そんなことを考えていた時に、西野さんのサロンメンバーの方から西野さんの脚本の「テイラー・バートン」をやりたいんです。という話を聞きました。

テイラーバートンの台本


▲あやかることは悪いことではない
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詳しく話を聞いみると、何でも過去2回公演をやろうとしてコロナの影響などで2回とも中止になってしまったとのこと。
それよりもなによりも演劇をやっていない一般の人が演劇に熱い想いをもってやろうという姿勢に本当に感動したんです。
これはきっと演劇と演劇をやっていない人との架け橋になるんじゃないかと!
それに僕は、コロナ禍でも年に4〜5本の舞台公演を行なっていたので、これは絶対に力になれる!との確信から一緒にやることになりました。

下心を包み隠さず言えば、西野さんのコミュニティの中にしめじという存在を認識させるチャンスだと思ったんです。
西野さんのコミュニティといえば応援文化が根付いている日本最大のコミュニティ。
上手くやればその応援文化の恩恵を得られるのではないかと…

自分でコミュニティを1から作るのはとんでもなく大変な作業で1年、2年でできるものじゃない。
だったら、すでにあるコミュニティにあやかるほうが効率的です。
自分の目的のために何かにあやかることは僕は全然悪いことじゃないと思ってます。
#もちろんあやかるものを下げるようなことはしてはいけないけど
#フリーライドはダメ

そんなこんなで一緒にやりましょうということになったわけですが、
演劇の難しいところは基本的に採算は取れない。というところ。ましてや西野さんのデタラメな規模感のイベントなどに慣れているサロンメンバーさんではとんでもない赤字になるかもしれない。

削るところは削って必要なところにしっかりと予算を掛けるということをやらないと爆死するのは必然。

ということで、赤字を出さないで有名なしめじが運営と予算の全てを担い、サロンメンバーさんには一切金銭の負担はさせずに僕らが公演資金を全て出すという話で合意しました!(タダで舞台ができるってこと)

かくして、しめじがキャスティングする役者チームとサロンメンバーさんが集まった素人チームのダブルキャストという形で舞台「テイラー・バートン」は動き出したのでした!

しめじのテイラー・バートンのビジュアル


▲第一の事件
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公演を6月と決め、ちょっとずつ準備は進め、予算が決まり、劇場を決め、キャスティングが終了し、稽古スケジュールも決め、舞台美術案も上げ、必要な資材を発注し、本格的に動き出した3月頃。
#ここまでですでに80万円ほどのお金が動いています

事件が起きました。

僕らと一緒にやるということがサロンメンバーさんチームの中で上手く共有できていなかったことが発覚!
#嘘だろ

しかもサロンメンバーさんの代表の方が独断で僕らと一緒にやることを決めてしまったことに納得がいかないということで降板をすることに…
4月から稽古が始まる直前の段階での降板、今から代役を探すことはできないと判断し、サロンメンバーさんチームは公演を辞退することに。
#サロンメンバーチームが行うはずだった公演数3ステージ分の売り上げ見込みがここで消えます
#およそ40万円ほど

これは痛い!!

それよりも何よりも、この企画はサロンメンバーさん在りきの企画。
一般の人に演劇を好きになってもらうチャンスだったはず…。
そして、サロンメンバー代表の方の熱い想いを叶えてあげられないことが残念で仕方ありませんでした。

だけど、ここで僕が出て行って説得をしようにも、そもそもお前誰やねんの状態。話が余計にややこしくなるのは目に見えてる。
本当に悔しくて、本当に悲しかったです…。
決まった時点で僕がちゃんと説明をしていたら…。

これはサロンメンバーさんのまとめはサロンメンバーの代表の方がやったほうがいいという僕の判断ミスが招いた事態です。

だけど、たらればを言っていても仕方がない。
だって、すでに80万円のお金が動いてるんだもん。
なによりすでにキャスティングしてスケジュールを押さえてもらっている役者やスタッフに申し訳がたたない。

ということで、

しめじの単独公演として「テイラー・バートン」をやることに切り替えるということになりました。
すでに40万円の売り上げ見込みがなくなった公演を成功させるというなかなかにハードな公演です笑
#望むところです

▲第二の事件
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この時点で「テイラー・バートン」をやる理由を見失いかけている山田。
#だってサロンメンバーさんとやることに意味があったから
#西野さんの脚本は面白いよ

そこを無理矢理納得させ、西野さんの作品をやるということで何とか他のサロンメンバーさんに少しでも興味を持ってもらうというわずかな希望にかけ、40万円分のマイナスをどうしようかと試行錯誤をしている中、

第二の事件が起きました。

本来だったらすでに稽古がスタートしている4月頭のことです。
サロンメンバーさんの代表の方から僕のスマフォに一般のLINEが

「しめじの公演に切り替えたのが気がかりで大元の西野さんの会社に問い合わせたら、許可できない可能性が高いとのことです」

なんじゃそりゃ!!

そりゃ約束が違うじゃないっすか…。
だって、許可はもらっているという話で、いくらサロンメンバーさんが抜けたとは言え、元々はサロンメンバーさんの企画じゃないですか。
そこはケツもってくださいよ!!!

この時点で、僕を繋ぎ止めていた気持ちが切れてしまいました。

もうやーめた!!

だって、この西野さんの会社とのやりとりを待っていたら僕らは何も動けなくなるじゃないですか。
使用許可が取れてからじゃないと稽古すらスタートできない。
でも、もう稽古は目前なんです!
いつ回答がくるかもわからない。

だったら選択肢は一つです。

「テイラー・バートン」はやらない!!!これは最初から通常のしめじの公演だった!

そう思い込むことにしました!

急遽作品を変更。
変更したことで生じる予算の見直し、追加のキャストへのオファー、作るはずだった美術の変更、資材の発注、稽古スケジュールの変更、等々…。

全て1週間で整え、キャスト、スタッフには説明をし、5月1日の顔合わせに間に合わせ、現在に至ります。
#最終的には脚本使用許可が降りたけど、全ての準備を終えた後でした

これが今回の公演「テイラー・バートン」から「PRISON」に変更した経緯です。諸々大変でしたが、とても良い経験をしました。
人の作品を扱うことの難しさ。
他業種の方と交流するときの常識の違い。
本当に難しい…。
それでも僕らはそこに手をつけていかないと今の演劇の状況からは抜け出せない。今回の経験を糧にもう一度そこに挑戦をしていきます。

とはいえ、今回は完全にしめじの公演として切り替えたので、まずは「PRISON」を成功させること!
#最終的に計算したらすでにこの段階で30万円の赤字が決定したよ

チケット売上ではもう赤字決定なので、なんとしてもチケット売上以外のところで予算を作ってなんとかとんとんまでは持っていかなくては…

山田、今燃えてます笑
やれることは全部やる!

ということで公演の応援チケットを販売しています。


少しでも僕らの公演を応援してくれるという方は、応援チケットの購入をしていただけると嬉しいです!!

さらに!

5月14日に「稽古場見学+お茶会」イベントを行うことにしました‼️

写真稽古場の見学していただいて、そのまま役者とのお茶会交流も行うというイベントです!
チケットは上記のしめじ応援ショップにて販売しています!
6名限定のイベントなので、普段見れない稽古の進め方や、直接役者に苦労や役について聞くチャンスです!
売上は全て公演の運営費に充てさせていただきます!!

もうストレートに言います!

助けてください‼️‼️


恥も外聞も無いです!!!!
みんなの力でこの公演を成功させたいです!!!!!!!!!!
ご協力お願いします🙇‍♂️


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