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屋久島ならではのリーダーシップとは?

2022年12月の苦い記憶。

Wilderness First Responder(WFR)※野外災害救急法の講習(2022年12月7日~10日)が終わって、早1週間ちょっとが経つ。

直前にコロナに感染したのもあって、膨大なオンライン学習と事前レポートに追われ、正直、直前でひとつレベルを下げようかな(WFR→WAFA)と頭にちらついたりしていた。

ただ、自分をコンフォートゾーンに置いてしまったら、収穫の少ない講習になるだろうなと、講習会で自分のモチベーションが上がらない様子が頭によぎり、3年に1度の機会を無駄にできないとレポートを続けた。

結局、事前レポートが終わったのが講習初日の朝4時。

3時間だけ寝て、4日間の講習に挑んだが、4日間身体は持たず、3日目の低体温パッケージ(傷病者役の僕が温かくシュラフやシートに包まれるシーン)の講習で、寝落ちしてしまった笑
※講習としては傷病者が助かってよかったね!ってことでご了承頂きたい。


このあと、低体温パッケージをされて、熟睡してしまう

そして、これが苦い記憶のシーン。。


チームでの救急対応
このあと暗くなるまで惨劇が続く。。

WFR保持者は、WAFAと比べると、傷病者の処置はもちろん、チームでの救急、人員や資材のマネジメントや現場の統率がミッションになる。そして、チームの救助者の安全も確保しなければならない。

一言で言えば”リーダーシップ”ではあるんだけど、リーダーシップには地域性が色濃くでると…特に、屋久島は特殊だと…。

全国のガイドや林業関係者、医療関係者などの講習をしてきたインストラクターの3人が口をそろえて話をしてくれた。

こんなに会社や所属超えて仲の良いガイドはなかなか他の地域では見ない…と、一方で、誰もが個人として責任を持って日頃からガイディングしているので、個性豊かだし、一人一人がしっかりと意見を持っている。

そんな中、屋久島ならではの"リーダーシップ"が求められる。のではないか?と。

インストラクターのサムさんと最後に話をさせてもらって、苦い記憶は、自分の中に1つの問いとして残された。

サムさんとは最初のWAFAからのお付き合いですが、本当によく人の動きなどを見ているなと…厳しい方ですが、ちゃんと想いを大事にしている方だなと。いつも会うと身の引き締まる思いですw

まだこの問いへの答えは出ていないが、リーダーシップは現場で急に発揮できるものではないと思っている。日頃のコミュニケーションや関係性が大きく影響するように思う。

山岳ガイドだけではなく、シーカヤックや森林浴など屋久島というひとつの島を案内する仲間たちが、どんな想いでガイドをしているのか、人と、自然と、地域とどんな関係を望んでいるのか、そんなことを時間をかけながらも対話したり、身体で感じたりしながら、日々やっていけたらなと思う。

「酸素化とかん流」この循環に支障をきたすと人は死ぬ。

最後に・・・
今回で2013年から4回目の講習でした。
WMAJの野外災害救急法は、救急法を学んでいるんだけど、人間が地球上のひとつの生命体であることを強く思い知らされます。
人間も自然なんだと。

「酸素化とかん流」この循環に支障をきたすと人は死ぬ。

この循環へのクリティカルな問題は何なのか?
今、ここで何が起きているのか?

そして、深刻であるか否かの判断を下す。
レッドフラグを上げる。

この考えは、自然環境や生命体において起きる問題にもそのまま当てはめることができるように思う。

目の前の自然環境や生命体を取り巻く循環へのクリティカルな問題は何なのか?今、ここで何が起きているのか?

これは一人の人間だけでたどり着ける問題ではない。
まずは人と人が繋がり合い、人と自然、人と地域・社会が結び逢っていく。すべてはそこからのように今思う。

屋久島まで講習に来てくれたサムさん、ガメラさん、まゆぴーと、この講習(11日のブラッシュアップも含めて)に集った屋久島の仲間たちにも深く感謝したいと思います。ありがとうございました。

***野外での活動をする全ての方へ***


※執筆後記※
あまり日記的な文章はnoteに書いていなかったのですが、ここに書いた思いは、来年2023年に自分にとって必要になりそうに感じたので綴りました。誰かへのメッセージというか、未来の自分へ向けてのメッセージかもしれません。

世界遺産の島で奮闘中!!よろしければ、応援よろしくお願いしますm(_ _)m