宇宙の迷子
彼方を彷徨う名無しの子は、不貞腐れた顔でカタツムリと戯れている。不意にキョロキョロしたかと思うと、またつまんなさそうな様子で三角になって、飛び交う流れ星をじっと見つめる。多分、自分の星を探しているのだろう。いつか、それは遠い昔のこと、あの頃自分がいた場所は、果たしてどこにあったっけ?懐かしい記憶をかすめていくのは、故郷の光景と、布団のぬくもりと、湯気の匂い。宇宙の迷子はふわふわと旅を続けて、明日はどこへ行くのやら。
よく分からなくなったら、たま「方向音痴」を聴いてみて。それか、一緒に聴こうよ。たのしい方向音痴から、ぼくら、さびしい迷子になろうよ。たのしいさびしいうれしいくるしい気持ちはいつでもとっても不安定!
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