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harunatelier
アリナミン
この前ウェルシアに行くと、レジでレシートと一緒にクーポンが立て続けに3枚印刷された。しかも全部アリナミンのクーポン。おそらく、いつかの私がその店舗でアリナミンを買ったのだろう。
「アリナ、、」 「アリナミ、、」 「アリナミン」
私、あなたが疲れているのわかってますから、とまだ出る、まだ出る。店員さんと一緒にクーポンが印字されるのを待つのがちょっと恥ずかしい。
「ありがとうございました。」
レシートと一緒にクーポンを渡されたのに、
「おだいじに。」
と処方箋を渡された気分。
私、そこまで疲れてないんだけどな。と口角を気にしながら自転車を漕いで帰る。帰ってまんまとホームページを見ると、「疲れに合わせて元気を選ぼう。」のコピーと一緒にラインナップが並んでいる。大量のクーポンを握って陳列棚を見る自分を想像すると、疲れるためにアリナミンを飲んでいるみたいで怖くなった。疲れたとまだ言っていない人に、栄養ドリンクを渡したらいけない。妙な教訓を教わった気がしながら、疲れを溜めないために早めに寝た。