温かさであふれた農泊 ”銀杏の宿” in対馬
韓国との国境離島である対馬に初めて訪れた際に、おすすめの宿を聞いた際に紹介されたのが、農泊。対馬の島の中には農泊が30数箇所もあり、訪ずれる際にぜひ、泊まってほしい。
農泊したら、農業するの?と思いますよね。もちろん農業体験することもできますが、必須でなく、農家さんや漁師さんのお宅に泊まることがメインとなります。その土地で暮らす人の暮らしを泊まりながり経験することができます。
前置きがながくなりましたが、今回みなさんに、ぜひ泊まっていただきたい農泊の”銀杏の宿”について
ホスピタリティの教えてくれる、人の温かさを感じる”銀杏の宿”
対馬で生まれ育ち暮らしている順子さん(メイン写真左)とそのご主人で営んでいる農泊で、対馬の島のちょうど真ん中あたり、千尋藻(ちろも)地区にある。
トレードマークは宿の名前にもなっている大きな銀杏の木。秋になると、鮮やかなイチョウの葉がお出迎えしてくれます。
訪れた人の心をあたためてくれる、おもてなしの心
筆者は外食してチェックインする予定であったが、予定がずれ込んで訪れたのは、19時。周囲に食べに行くにも、空いてる店も少ない。外食の予定で、宿に夕食の予約もしていない。どうすると思っていた矢先。
「一緒に食べんね」
と一言。そう話すのは、宿の切り盛りをする順子さん。お言葉に甘えて一緒にお食事をいただくことに。そこにいたのは、ご主人と島に数年前に移住してきた女性Aさん。
「ここ(銀杏の宿)はね。実家みたいに落ち着く場所でね」
と話すのは、Aさんは、移住前から銀杏の宿に何度か訪れ、困ったときや癒されたい時は、もちろん、常日頃から銀杏の宿を訪れている。
銀杏の宿のご夫婦は、島民コンシェルジュの役割をされており、対馬に移住を考える人や島で学ぶ人のサポートもされている。
「母がお世話になったこの土地にお返しをしたいだけ」
ご主人のご実家である千尋藻地区。その土地にずっとお世話になったから今できることをしているのだそう。宿に泊まる人はもちろん、地域の人や行事にも積極的に関わられています。
見ず知らずの旅人をあたたかく迎えてくれる”銀杏の宿”。ここでうけた心温まる気持ちを誰かに届けたいと思わせてくれる貴重なひとときだった。まだ訪れたい旅先の一つです。