夏休み子ども科学電話相談7月30日ピックアップ「鳥は恐竜に先祖返りして巨大化するか?」ダイナソー小林とバード川上の確執誕生か
きょうのNHKラジオ番組『夏休み子ども科学電話相談』のピックアップはこちらです。
小3男子からの「鳥は恐竜の子孫ですが、先祖返りをしてまた凶暴化したり巨大化したりすることはあるの?」という質問です。「ペンギンが(鳥類なのに)飛べなくなったように、(進化的に一つ前のステップの恐竜に)戻ることはあるのか」と思ったようです。
(2017年、豊橋動植物公園にて)
北海道大学総合博物館准教授の小林快次先生(通称「ダイナソー小林」)は、確かに過去には恐鳥類のようなものが出たり(キッズは普通に恐鳥類という言葉を知っていたのでここでもスルーします)、モアのように巨大なものが出現したりしたこともあったけど、それはせいぜい3メートル。10メートルを超えるような恐竜は出ないだろうと想像しました。
(モアの骨格標本、2017年の国立博物館「大英自然史博物館展」にて)
これに続いて森林総合研究所主任研究員の川上和人先生(通称「バード川上」)は、巨大になることは飛べないことと同じと指摘。飛べないと襲われやすくなるため、もし巨大化するなら天敵のいないところだと想像し、温暖化によって肉食の哺乳類がいないときの南極なら巨大化に期待できるかもと答えました。
さらに小林先生は、哺乳類が現れて巨大な鳥が絶滅したという事実から、哺乳類がいるうちは難しそうと推測。そこから、人間を含めた哺乳類が絶滅すれば鳥は巨大化できるかもという大胆な仮説をぶちまける展開に。
ダイナソー小林「人間を含めた哺乳類が絶滅しちゃえば本当の恐竜の時代が来るかも、ハハハ」
バード川上「鳥の時代ですね、へへへ。鳥の時代が来るならウェルカムです」
哺乳類絶滅を願う研究者……。
ちなみにダイナソー小林は「鳥は恐竜」と考えている一方で、バード川上は「恐竜は鳥」と考えているようで、この2人は気が合うのか合わないのかよくわからない組み合わせです。
さて、明日は大荒れの予感です。
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