笑う門には福来る
年の瀬ですよ。あと十日ほどで今年が終わるとか。なんてこった。クリスマスも来るし。
みんなイチャイチャにこにこしながら仲良く腕組んで街を行きます、すごい人出でついでに交通もマヒします。
一人のひとも大丈夫。選択一人は問題なし、狙ったのに残念ながらの方もまあ大丈夫、そのうちいい人できますでしょ。多分。
人には相性があります。
一定の人には好かれ、一定の人に嫌われます。そこに努力の介在する余地はありません。運です。
「2:6:2の法則」といいましてですね、ご存じでしょうか。
これは、どんな人でも2割の人には嫌われて、6割の人はどっちでもなく、2割の人は自分を好きになってくれるというもの。
2割の人がいるんですよ人には。狙いましょう。来年には脱クリぼっち……出会った後にアカンことになった分には保証はできかねますが。
冗談はさておき、これは本気で思いますね。
いろんな人に関わっていれば、意味なくヤケに好かれることがあり、意味なく嫌われること、また嫌ってしまうことなどあります。
ロクに話もしてないのに不思議とこの人のこと嫌い。ありませんかそういうの。
仕方ないです、2割の人です。無駄にケンカせず、そっと離れるが吉です。
向かいの店に、仏みたいな売り子がおりました。
恵比須顔でにつもニコニコ、笑顔のたえないオバチャンで、「あらぁ~いらっしゃ~い、寒なったで~元気しとるか~?」と誰にもやさしい方でした。
いなああの福々しい顔、あと態度の丸さ。シマシマ少しはみならうべきである。
「おシマシマどないした~、元気ないで~?」
「ありがとよふくふくちゃん、またクレーマーに会うてなあ、あいつの態度が悪い言われたんじゃ。愛想がないとか。ふくふくちゃんはええなあ、そう上手くはいかんわー」
ふくふくちゃん嫌いな人なぞそうそうおらんじゃろからな。
「あらぁ~そんなの気にせんでええで~おシマシマ~」
しかし、ふくふくちゃんは福々しい顔で言った。
「うちもクレームよう来るで~、『またあの店員バカ笑いしてて不愉快』て言われたわ~」
そんなもんだわ。
初回からずっと「どっちもダメならどないせえちゅうねん」みたいなクレームの話してましたが、まあ似たようなもんです。
笑う門には福来る。年末年始に忘れないでいきたい言葉ですね。