汗をかいても崩れない☆自分スタイル
暑いですねぇ。暑いです。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
気が付けばもう七月が終わり。八月ですよ。
お中元商戦もおちついて、早期送料無料はとっくに終わった後。あとは解体セールか。楽しみですなあ!
売る方は大変ですけどね。
さ、今日は枕が長くなったな。
店には店のカラーがあり、客は店を自由に選ぶことができる。
というのが今日の議題。
店のスタンスに合わせられなければ客はこなくていい! というのは最近よく聞く論争ですが(マスクつけるかつけないかでありましたね、時事柄)、店が拒否る以前に、客が選べるのです。あったりまえだけど。
例えばですが。
聴覚過敏の人は元気にがなりたてる魚屋さんとか行きたくないでしょう。エイラッシャイ安いよ安いよー持ってって奥さんこれ朝とれたて新鮮夕飯のオカズにいいよーラッシャイラッシャイエイマイドォ!!!(吼える)
それが嫌ならスーパーのコーナーで切り身買えばいいし、呼び込み君もうるさいというならネットスーパーでもいい。
健常者は逆に、この苦労がないゆえにどこでも行ける。どの店にも行く権利がある。と思っている。
その結果、全ての店は私に合わせるべき。という思考になっている……そうとしか思えないことだって、あるわけだ。
そういえばお中元って言いましたけど、買いに行ったことありますか?
今は昔ほどでもないでしょうが、中元・歳暮、つまり盆暮れは売り手にはかき入れ時だったりします。
めっちゃくちゃ忙しいです(真顔)。
付け届けはなくとも、皆様もクリスマスにチキンとケーキを買いに行ったりするでしょう。
すごいでしょう、人出。店員の顔汗だくで青くて真面目に死んでます。朝からMAX忙しい。そんな時期。
ひとつの店に客が10組はたかっている。みんな商品を手にとってジリジリ待っている。
すみませんねえ。もう少々お待ちください。
そんな感じだと思ってください。
ところで、デパートといえどデパ地下、いわゆる食料品売り場は、それ以上の階と趣を異にします。
デパートの上階で買い物したことはなくともデパ地下で買い物したことがあるって人、多いと思います。
地下はわりと、ラッシャイラッシャイなんですよ。一見さんも多く活気があり低価格のものもあり。
「はいっ! ありがとうございました!」
と元気にお返事、顔はナチュラルハイでニッカリの笑み。何しろ昼なんで休憩回してワンオペ中なもので! その休憩もバックヤードで30分ですけど。食堂にも行けやしない。
そんな中「ちょっと」とお声がかかる。今お買い上げでありがとうございましたを言った客だ。
次のお客様に当たってたけども、すみませんねお待ちくださいをして「はい、なんでしょう!」とやった。
新しく来た客なら順番なのでお待ちくださーいだけど、買い物終わった客なら不備だったのかもしれないからね。先に聞く。
「なんでしょう!」
と聞いたら、落ち着き払ったお客様が素敵な笑顔で言った。
「あなたねえ、お客様に向かってそれはダメだわ。そんなにお金をポーンと投げて」
へっ?
あ、お釣り? いや投げてないべ? 投げるっていうのは、手からトレイまで離れていて、金が宙を飛んだ時のことを言う……べ?? 違う??
まあ、ンなこたどうでもいい、急いでトレイを置くのがアウトだと言ってるらしいのだ要するに。
「私、上の階よく利用するんだけどね? そんな接客、見たことないわ」
あーまー上ならそうっすね。わかるわ。
とても上品な落ち着き払った口調でもうしばらくお叱りの言葉を吐いた後、お客は私の名札を見て「うん」と頷き去っていった。
うわあ嫌味もお上品でらっしゃいますこと。
いいなあ客は、店囲まれている他の客圧とか、ぜんぜん関係ないもんな。
はい申し訳ございません。シマシマが悪かったです。ついでに、お待ちのお客様に「まあ、お待ちの方々ごめんくださいましね」とか一緒に言ってくれませんかね。くれませんか。
「大変お待たせいたしました。申し訳ございません」
ごっそり気分は削がれたが頑張って次のお客に行く。商品渡しながらお客は言った。
「急いでね」
「ですよねー」
接客が悪いと言うのは簡単だが。
お上品に当たって時間をかけて丁寧に説明し、世話話などしながらお包みし、お客様がお帰りになるまで待機の姿勢でニコニコ待つ、というのは少なくとも繁忙期にできる気がしない。上ではねーそうなんでしょうねーわかる。客の絶対数も違うからな。
待っている大量のお客が遅いと怒ったり、買うのをやめて帰ったりするのでないなら、別にやってもいい。そのへん、お客様が保証してくれるわけではない。
そこでおすすめ、他の店ですよ。忙しい店を自分に合わせろと言うのではなく、空いた店をお探しになればよろしいかと思うのですよ。
あと、ずっと思ってるんですけど、客が「早」「丁寧」の札を最初にとって、どっちの接客してほしいか明確にするってできないですかねー。
ともかく急いでって人もいるわけですし、最初にわかれば対処もできてwin-winですよ。急ぎたい人には人員増やして放送の間にレジとか、丁寧にしてほしい人には専門知識深い人を当てるとか。アパレルでは「話しかけないでください札」も出てきたって話も聞きましたけどね。どうなんですかね。
画期的だと思うんだけどなあ。