私が心理学に興味を持った理由
このページを開いてくださり、ありがとうございます。
公認心理師の島幸樹です。
今日は私が心理学に興味を持った理由について書きたいと思います。
お付き合いいただけると幸いです。
心変わりする
心変わりする、といえば
「気持ちや考えが別のことに移ること」ということですが、一般的には、今まで好きだった人から別の誰かの方へ恋心が移り変わること、なんていう意味でも使われるようです。
今回の記事ではその意味ではない方。
つまりただ単純に
「心が変わる」という意味でいうならば、心なんて常に一定であるはずはありません。
常にコロコロ変わっています。
心ってそういうものです。
カウンセリングしててもやはりそれはそうで、相談者の方が今話をしているそのときの情動や気分は、その後結構すぐにもう変わっていることがあるし、話を聞かせていただいているこちらもまた常に変わり続けています。
常に動いているものどうしが「今ここ」を共有している。
カウンセリングは私にとってそういうイメージです。
もちろんカウンセリングに限らず、人間関係も、つまりそういうことなんですけどね。
心理学を学ぶと他人の心が読めるようになるんですか?
これはよく聞かれます。
結論からいいますと、他人の心は多分、読めるようになりません。
メンタリストの人たちや、読心術師の人たちならできるのでしょうけれど、それは心理学以外の何か特別なスキルを要するのではないかと思います。
そしてそういう人たち含め、他人の心を読みたいという動機で心理学を学び始める人たちがいることを知っています。
動機や目的は人それぞれです。
私は振り返って、そういう動機ではありませんでした。
心って何?この変化は何?
たとえば、朝からずっと誰にも会わずに1人で過ごしていると、身体のある場所がシクシクというかキューっとしてきて、寂しくなります。
と思ったら夕方に、友だちから電話があり声を聞けたりして、ただそれだけのことでさっきまでのシクシクやキューがどこかにいって、胸が温かくなったりワクワクしたり明日のことを考えたりできたりします。
そんなことを子どもの頃から不思議に思っていました。
目の前にリンゴがあるように、向こうに公園が見えるようには、このシクシクやキューっとした「気持ち」は存在していないのですが、どこかにそれは確実にあったはずです。
だけど次の、誰かと関わった瞬間にさっきまでのそれはなくなって、新しい「気持ち」があるんです。
この気持ちとか感情のことを「心」というらしい。
誰かを好きになる心。
嫌なことを言われてチクッとする心。
これは何だろう。
そして、それは瞬間瞬間に移り変わっている。
それが私には不思議でした。
だから今でもそうですが、自分の心の変化の過程、心移りの軌跡を後追いしたり分析したりすることが好きです。
好きですっていうより、それが癖です。
自分の心の動きを常にモニタリングしている自分がいます。
心はずっと同じ状態が停滞しているということはないです。
同じことばかりがグルグル周っていることはあります。
でもそれだって停滞ではなくて、グルグル周っているという心の移り変わりです。
私が心理学に興味を持った理由
年末だからこんなことを言うわけでもありませんが、去年の今頃に感じていた思い、考えていたことと、今とはまた違っています。
誰かに対する思いも目標も仕事も
お金についても生き方についてとその他いろんなことについても。
それが良いとか悪いとかそういうことではなくて、ただ純粋に私はそういうことに興味がありました。
何かを感じたり思ったりするその心。
そしてコロコロ移り変わったり、ある時コロッと変わるその心。
そんなときに出会ったのが心理学という学問でした。
哲学や自己啓発として使われる心理学も私は好きです。
だけど学問としての、科学としての心理学に私は興味があり、はまり込んだのが10代後半、大学に入る手前でした。
そこから20年以上経ち、今はまたそれこそ心は移り変わっていくので、心理学との向き合い方は当時と少し違ってはきているのですが、心理学に興味を持ったはじめの頃の心はそんなでした。
今日は私が心理学に興味を持った理由について書きました。
お読みいただき、ありがとうございました。
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