本当の気持ち…
ゴミの日。
可燃ごみの日なのに、ペットボトルを数本だけコッソリしのばせて、シレッと出してみたり……。
いやいや、そんなことやってはいけないことです。
それに、ゴミ収集車が行った後に、うまくいったかどうかをそっと見に行ってみると、案の定、自分が出した例のペットボトルだけが持っていってもらえずそこに置いてあり、しかも「決められた日に出してください」と書かれた張り紙までがベタっと貼り付けられてあったりして……。
だいたい、そんなものです(汗
職場でちょっと嫌なことがあった。
イラっとしたりムカムカしたり。
周りにある物を投げ飛ばしたくなったし、椅子とか机を蹴ってやりたくもなったけど、グッと我慢する。
そしてそのときの本当の気持ちを、奥の方へ、見えない方へ押しこめようとします。あるいは他のいろいろな感情や思考によって自分のことを慰める言い訳を作ったりなんかして、上手に折り合いをつけてその場を乗り切る……
……なんてことができれば言うことはないのだけれど、ところがそれがうまくいく場合もあれば、うまくいかない場合もあります。
物を投げ飛ばすようなことはしないけれど、ちょうどぶつけやすい誰かがそこにいたり、ちょうど都合よく叩きやすい問題(芸能人とか政治家とかの不祥事とか?笑)がその直後に起きているのをみたりすると、さっきいったんギュー―とおしこんだ感情がここへきて外へ出しやすくなる。
ここぞとばかりに。
そのとき表出した感情(たとえばムカムカ)の原因は今そこにいる誰かや今そこで起きている問題なのではなかったはずなんだけど、心って時々そういう働きをするものです。
元々の問題に触れずに済むって無意識は判断するのかな…。
可燃ゴミの日にシレッと出したペットボトルのようなもので、自分では見えないところに持っていったつもりでも、どっちみち張り紙までベタっと貼られて結局また見なければいけないことになってしまうものなんですね。
だから本当の気持ちは、それがネガティブな感情だったとしても、あまり押しこめすぎない方がよくて、むしろちゃんと怒ったり、ちゃんと悔しがったり、ちゃんと悲しんだりした方がいい。
強がったり、傷つきたくなかったりするのが人間なんだけど、弱くてもいいから、ちゃんと傷ついた方がいいときがあります。
自分の気持ちに名前をつけて、その気持ちにちゃんと向き合って、そんな気持ちにもなる自分のことをちゃんと受け止められたらいいと私は思うのです。
自分に嘘をつかず、自分をごまかさず
本当の気持ち…
ありがとうございました。