いざ、北海道!⑥ 釧路〜登別経由苫小牧
北海道旅行記⑥。これがラスト!
美術博物館・水族動物園あっちこっち、締めは最北の国立博物館だ。
⑤はこちら
12日目(続き) 釧路の美術博物館
2023/07/11 火 午後の部
釧路市立博物館
入るとマンモスの骨格があったりする、とても真っ当な博物館。
3フロアに分かれ、釧路の動植物、タンチョウヅルとアイヌ、釧路の先史〜近代の順に見た。映像資料も随所にあり、見応えある展示。
4Fタンチョウドームの背景がすごい。
映画の背景画家:島倉二千六(しまくらふちむ)氏の作品。
彼は『モスラ』『キングコング対ゴジラ』『ウルトラマン』などの背景を担当していた人。前博物館長が依頼し、実現した作品なのですって。
アイヌ系の博物館、たいてい野田知先生の取材痕がある。
ここでは船の取材をしたそうだ。
北海道立釧路芸術館
写真は一切とれぬのです。
藤田嗣治の「ご遠足」、マチスの「JAZZ」が面白かった。
🏨 スーパーホテル釧路天然温泉🎫
アルコールのフリーサービスあり。炭酸水が嬉しい。
鮭と牡蠣の駅弁を買ってきて、ラム酒でかんぱーい。
駅外観が、めっちゃ昭和。国鉄時代のまんま、寂れてる。
釧路駅構内放送の、異様な音量にびっくり。
最近のスーパーホテルは「朝食の継ぎ足しなし」を謳っているので、あんまりのんびり食べに行くと、おかずが無いおそれあり。速攻だ。
13日目 馬に指を舐られた
2023/07/12 水 釧路から帯広に移動。
🚗釧路-帯広ホテル間だと2時間/123キロ 曇り
釧路動物園
園内に湿原、ボードウォークがあるのが特徴。
北海道固有の動物、エゾリスを期待したが、姿を見ることができず残念。
不完全燃焼のまま、次に移動。
帯廣神社
「シマエナガみくじ」が欲しくて、行ってみた。
輪くぐりさんを抜けると右側にうさぎの門があった。かっこいい。
森にはリス用なのか、ひまわりの種がたくさん置いてあった。
おびひろ動物園
本日は動物園のハシゴ。北の動物園はどちらもシロクマがいる。
帯広の方が白い。飼育環境も帯広に軍配が上がる。
動物園内に、植村直己記念館「氷雪の家」があった。
イグルーを形どった半円形のドーム、昭和60年開館の歴史と風格。
年表を読む。生き急いで、山や極地に挑戦し続けた人なのがわかる。
で、なぜここに植村直己の記念館があるのか。
植村さんは北極圏走破の後、苦楽を共にした犬たちを連れて帰ったが、日本の気候はエスキモー犬には暑すぎたため、おびひろ動物園(と旭川の旭山動物園)に寄贈した。それがきっかけとのことだった。
馬の資料館
本日最後は、ばんえい競馬の中にある「馬の資料館」
水曜は休みと思ってたら、夏(繁忙期)は無休。北海道、こういうの多い。
「血統書」って初めてみたわ。
中に入っていいんですか?と、競馬場に恐る恐る入り、左に抜けると、お楽しみの「ふれあい動物園」がある。
100円で、たくさんのニンジンが入っているカップが嬉しい。
馬に指をはみはみされ、鳥肌立てつつも感激。
なんだこの可愛い生き物は!
ばんえい競馬のスターに、サインをもらった気分だ。
動物まみれ、最後は馬の唇が印象的な1日だった。
🏨 スーパーホテルpremier帯広駅前🎫
こっちもアルコールのフリーサービスあり。
駅前ビル「ぶたはげ」で、豚丼をテイクアウト。うまし。
朝食のカレーが、プチもうやんカレー系だった。
14日目 下の道にはサムシングがある
2023/07/13 木 🚗帯広〜登別ホテルひたすら下の道。
日高経由で、登別まで行く。高速はつまらないので、使わぬ。
帯広を出て、根室本線の南は、いかにもな田園風景が広がる。
りす飛び出し注意の看板も、この辺りで見た。
平取町立二風谷アイヌ文化博物館
二風谷、はるか昔に北海道旅行でメノコイタ(まな板)を買ったことと、イオマンテ(熊送り)の儀式に衝撃を受けた・・・という印象だった。
あれからn10年、どう変わったのだろう。
博物館というより、1点1点をアート作品として扱っているような、見やすい展示だ。
上のお椀は、アイヌと和人の関係を示す資料。
1年間過酷な労働をしたアイヌへの賃金がこの漆碗1つだったという。
悲しくなる。
外の集落、チセの中では炭火がおこされていた。
文化財の近くなのに、火を使えるってすごいことだ。
平取町アイヌ工芸 伝承館ウレㇱパ
旅行者がちょこっと体験するためだけでなく、学びたい若者へ先人の工夫や技術を伝えていく、重要な施設。
例えば、木の皮から洋服が作れるって、どんなこと?
ドクターストーンにもあったけど、それってが目の前に現物があって、作っている人がいるって、すごいことだ。
ここでは、木の皮を割いてコヨリコヨリした糸を触らせてもらった。
網元感動市場かに御殿
苫小牧西港 フェリーターミナルを通過し、海沿いの国道36号を走っていると、ゴジラが出たかと思うほどデカいクマがいた。
全長15メートル・高さ10メートル・横幅8メートル・重さ約30トン。
サケの方も、全長12メートル・高さ3メートル・横幅1.5メートル・重さは約8トン。制作費は2つ合わせて約1億円(公式より)だそうだ。
誰が見ても、B級スポットだ。
中に入ると、巨大な水産土産屋。水槽の中に蟹がいたり、貝がいたり。
今日買っても食べられないので、店内は足早に通り過ぎた。(ごめん)
団体客welcomeの場所なので、トイレがめちゃめちゃ大規模だった。
登別温泉
ホテルに車を置いてから、足湯、地獄谷など、行ける辺りをぶらつく。
金カムで、菊田さん達が都丹庵士と戦った場所だ。
🏨 🍴登別石水亭🎫
登別温泉の湯量豊富。浴槽は広く、すべてが掛け流し。
露天風呂の温度がドンピシャ好みだった。
夕食バイキング、品数少ないが、スイカがあったのはうれしかった。
朝、エレベーターホールから見える外に、鹿が来ていた。
15日目 ラストはアイヌの歌と踊り
2023/07/14 金 これが北海道最終日。夕方のフェリーまで観光!
登別マリンパークニクス🎟
お城の中にある水族館と聞いて、前から気になっていたところだ。
お城に入る前に、ドーナッツ状の水槽が気になって近づく。
そこはアザラシのプールで、中央にドーナッツ状の水槽立ち上がっている。
気が向くとアザラシがその中を通るのだが、突然空中散歩状態になって、なかなかに素敵だ。
深海の変な魚がいた。
サケビクニンという、水深100-600mの深海に住むという。
コンニャクウオ属なだけあって、グニャクニャ動いていた。
イルカとアシカのショーに行く。
申し訳ないが、他の水族館に比べて工夫がない。
観客は、90%外国人旅行者なのに、日本語でしか解説しないのもどうか。
せめて英語を入れてあげてほしかった。
ウポポイ 民族共生象徴空間
いくつものアイヌ文化の博物館を回ったが、ここが一番よかった。
当初予定に入れてなかったが、行ってみたらアイヌ博物館の印象が爆上がりしたので、行こうといってくれた夫に大感謝。
人に聞かれ、アイヌ文化施設を1箇所挙げるなら、ここをお勧めしたい。
since2020年7月、まだピッカピカだ。
体験交流ホール (ウポポイ内)
まずは、体験交流ホール脇で、演目の座席指定整理券を発行してもらう。
この時間を優先して、演目の空き時間で博物館に行ったり、外を回ったりする感じになる。
速攻でゲット。3つ見られることに。
11:30 伝統芸能上演 「シノッ」*
12:30 短編映像上映 「カムイ ユカㇻ」
13:30 伝統芸能上演 「イメル」*
人間がそこで毎回演じてくれる*というのは、嬉しい。
舞台を演じる前は、湖とコタンが見える作りのステージで、なんとなく唐十郎の「さすらいのジェニー」を思い出した。
(シノッの動画がyoutubeにあったので、思い出の縁に↓)
ウポポイ(民族共生象徴空間)体験交流ホールでアイヌの伝統芸能を堪能!
国立アイヌ民族博物館 (ウポポイ内)
日本最北の国立博物館である国立アイヌ民族博物館も、ウポポイにある。
展示方法が新しく、画像設備が随所にあって、楽しい。座って映像を見ながら、荒唐無稽な昔話がたくさん聞けたり、引き出しを開けて、民族衣装をじっくり眺められるのもいい。
入り口で、来館者の速度に合わせて一緒に歩く映像が新しかった。
HPにはバーチャル博物館があるので、学習の追体験もできそうだ。
外に出ると、木をくり抜いたアイヌの船を漕ぐ実演があった。
乗るだけでもバランスを取るのが大変そう。
実演のお兄さんは、難なくスイスイ漕いでいる。思ったより速度が早いよ。
蛇足。カムイ・アイズという施設がある。
おひとり様ずつの映像作品だが、これは大失敗だと思う。
予算だけ食って、何をやっとるかね。
3つの演目と、博物館を見ていると時間があっという間だ。
腹へりで、併設レストラン「ヒンナヒンナキッチン 炎」に寄る。
カップに入った「行者ニンニクザンギ」をいただく。
これ、ヒンナヒンナだ!
自分へのお土産品には、古くから飲まれてきたナギナタコウジュ(=アイヌ語でエント)の「エント茶」と手拭いを購入した。
苫小牧西港フェリーターミナル
苫小牧西港フェリーターミナルから、さんふらわあ さっぽろ・ふらのに乗って大洗海岸まで一気に戻る。16:30チェックイン・18:45出航だ。
車と運転手は先に乗船。
助手席の私は歩いて乗船。別行動なのでドキドキ。
個室が取れたので、お風呂に入ってから酒盛り。はぁ、個室最高!
16日目 都心の163キロは遠いよ
2023/07/15 土 さんふらわあ さっぽろ・ふらの、航海が順調すぎて、
大洗海岸14時予定が13時到着。船ってこんなことがあるんだ。
しかし、茨城から自宅までが遠かった。渋滞、回避、渋滞、回避。
遠かったよねえ。運転、お疲れ様でした!!
まとめ
こんなに長期の旅行は、初めてで、着替えは3セット持ったけど、車なのだからもう少し持てばよかったと反省。防寒に長袖もの持ったけど、猛暑のおり、不要だった。
旅のハイライトは多々あれど、印象強烈だったのが
第一位 霧多布岬のラッコ
第二位 シゲチャンランド
第三位 れんが倉庫博物館、大巻伸嗣展 でした。
ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。