ピンと張った糸の感覚
私は昔から占いだとかスピリチュアルなことは、そこまで信じる人間ではありませんでした。
しかし、思い返してみると不思議な体験や出会いをしてきたことに気づきます。それに気づいたのは、最近あった不思議なご縁がきっかけで、実はあれもこれも見えない糸で繋がっていたんじゃないかという話です。
奇跡の申し込み
私が入ってるオンラインコミュニティの“Webライターラボ”では、ラボメンバーの中で「話してもいいよ」の人と「話したい」人をマッチングしてくれる、『ラボトーク』というコンテンツがある。
私と話したい人なんていないかもしれないけど、登録してみよう!と「話してもいいよ」の人に登録。もちろん話したい人はたくさんいるので、「話したい」にも参加。
その中で、私と話したいという方が一人いるよと運営の方から連絡があり「え!?誰誰誰誰!!」とお名前やTwitterなど拝見。
ひがしさん。ラボで見たことのあるアイコンの方だ!ひがしさんは、私なんかよりもライター歴も長い大先輩です。
おおおおおぉぉぉお!ありがとうございます、ひがしさん。
ひがしさんとのお話するのは2週間後くらい。なんで私を選んでくれたのかな。どんなお話をしようかな。ひがしさんに何か有益なお話をできるだろうか。
ひがしさんとお話する間に、大阪梅田蔦屋書店で「さとゆみさん×西 靖さん」のトークショーに参加していた。
そのトークショーの前日に、フランスにいるはずの専門学校時代で同じゼミだった友人のRちゃんから連絡がきた。
「今日本に帰ってきてて、明日奈良で展示会するの!ゼミの先生とも対談するから、急だけどよかったら来てね!」
Rちゃんと先生の対談は奈良で14:00〜
さとゆみさん・西靖さんのトークショーは梅田で18:00〜
間に合う。行こう。
Rちゃんとは正直、専門学校時代も卒業してからもそこまで親しくしていたわけではなかった。しかし、3年前くらいから連絡を取るようになる。
そして何度か話をしているうちに、Rちゃんも離婚に踏み込みたくて自分で生計を立てれるようにしているとのこと。
まさか卒業して15年以上経って意気投合するとは……!
Rちゃんは写真の専門学校の時から先生からも一目置かれるくらい、素人からしても強烈な写真を撮っていた。
そして、大阪から奈良へ久しぶりの一人で遠出する。写真展に足を運ぶのもかなり久しぶりで、写真独特の印画紙や暗室、薬液の舌に残るような酸っぱい匂いを思い出した。
私は写真からはかなり遠ざかってしまったけど、何かにとらわれたかのようにシャッターを切る人たちの人生にとても人間味を感じた。
トークショーの前に梅田蔦屋書店さんをじっくり堪能したかったので、Rちゃんと再会するも少し足早に梅田へと戻った。
物理的にも引き寄せられる
梅田蔦屋書店には真ん中にエスカレーターがあり、ワンフロアを円を描くように本や雑誌がぐるりと陳列されている。
カフェが併設されていて、1人3冊まで好きな本を購入せずに読めるという驚きのシステム。
汚れちゃったらどうするんだろう。臆病な私には飲食しながら購入前の本を読むことはできなさそうだ。
書店の中にイベントブースのシェアラウンジがあり、薄暗い大人な空間に30〜40人ほど入れる。登壇者の長机の前には丸椅子が並べられ、後ろにはソファが会場を囲むように設置されている。
そこで楽しみにしていたトークショーが始まった。
私が座ったのは前から2列目の登壇者に向かって一番左端。前列はすでに埋まっていて一人で参加した私は隅っこを確保。
会場にいたのは、さとゆみゼミの方だろうと思われる方がたくさんいらっしゃった。トークショーが始まる前にさとゆみさんが気さくにご挨拶にまわられてたのが印象的。
メモを取ろうとメモ帳とペンを用意してところどころのキーワードを書いていたが、書くより聞くことに集中したくてメモはたった2ページしか取れなかった。
トークショーも終わり、サインとお写真を撮ってもらってほくほくした気持ちで帰宅。
Twitterで、その日の写真展に行ったことやトークショーのことを呟いた。
翌日、ひがしさんからメッセージ。
「あのトークショー私も行ってたよ。ところで、写真の勉強してた?もしかして◯◯学校?」
ビンゴ。どうして分かったんだろ!?同じ専門学校行ってたのかな。
そこの専門学校は写真学科以外にも、映像や音響学科なんかもあるのでもしかしたら学科は違うかもしれないけど一緒だったらすごいなーと興奮。
「写真学科で◯◯年卒だよ」
えっ!?同じ学科でしかも被ってはいないにしても卒業の年も近い!!
まさか、同じ専門学校の同じ学科だったなんて!思い出に花が咲き、先生の話や好きだった写真家の話などをやりとりする。
いよいよ、ひがしさんとラボトークの日。
Zoomを開くとひがしさんはまるで久しぶりに会う友達のように
「どぅ〜?」
と。もう、ここで私の心が鷲掴みにされた瞬間でした。
同じ学校で同じ学科にいたなんて不思議ですねぇ。と話す中で、さとゆみさんのトークショーの話になり、どこに座ってたのー?と聞かれ
「前から2列目の左端にいたんですよー。」と答えたら
「えっ!?左ってさとゆみさんたちを見て左!?それじゃ、隣に座ってたの私!」と。
えぇぇぇぇぇ!!?
もう怖い。
長く垂れていた糸を巻く
同じ専門学校で写真を学び、それぞれ別の道を歩んできてWebライターラボのオンラインコミュニティに所属している。
たった一人お話しましょと申し込んでくれたのがひがしさんで、同じトークショーに行き、実は隣に座っていたなんて!
私もひがしさんもプロフィールには写真の学校に行っていたことは、あえて書いていなかった。
ひがしさんは、写真をしていた自分を封印していたと言っていた。私も同じようなもの。
きっと私があの時写真展へ足を運ばなければ、写真の学校に行っていたことは知らないままだったかもしれない。
トークショーに行く予定がなかったら、写真展ももしかしたら行っていないかもしれない。
長くなってしまいましたが、最近あった不思議な偶然の重なり。
これをきっかけに過去にもそういやすごい偶然が重なったことがあったなと思い出しました。
きっと見えない糸で繋がっているんじゃないか。
その糸は意識してたゆませたり巻いたりしないと簡単にぷつり、と切れてしまうだろうし切れてしまっても気づかないだろう。きっといくつもの糸がプツプツと途切れてきたに違いない。
偶然の重なりを「世間は狭いねぇ」ですませることもできるが、ピン!と張ったようなあの感覚を生きていく中でたくさん感じ取りたい。
ひがしさんと早く会いたいなぁ。
ひがしさんもこの事について書かれていますので、ぜひ読んでみてくださいませ!