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最近の記事

「大宮の薬師」(長野県諏訪市中洲)

諏訪市中洲下金子の公民館には、かつてこの位置にあったという薬師堂がその一室に設けられている。 扁額が掲げられ、薬師堂部分のガラスサッシは閉められているが、いつもカーテンが細くあけられている。 厨子のなかにご安置されている薬師如来を拝観できるようにしてくださっているように思う。 下金子薬師堂薬師如来縁起そういえば、館外に設置された案内板が新しくなっている。 以前のものは錆がひどく、読みにくかった。 下金子薬師堂の薬師如来の縁起である。 冒頭から驚くようなことが書いてある。

    • どぶろく祭り(長野県茅野市本町)

      訪問日 2024(令和6)年4月27日(土) 本町の「どぶろく祭」は、八ヶ岳の麓に狩りをしにきた建御名方命(諏訪社御祭神)を母神の高志奴奈川姫がどぶろくと鹿肉とウドでもてなしたことにちなんで、毎年4月27日、鹿肉とウドの粕和えをつまみに当番の氏子が醸したどぶろくで氏子衆や区民が宴会をするという祭り(ざっくり)である。 古くは「矢崎祭」「独活祭」と呼ばれていた。 が、このお祭りはそれだけではなかった。 そこには諏訪信仰の深いヤバい沼が待ち受けていた… 御座石(ございし)神

      • やきもち踊り(長野県伊那市山寺)

        「呑んで吸って歌って踊って逃げる」?SNSで私のところに流れ着いたのは、春うららの神社の境内で人々が和やかに楽しそうに宴会をし、そしてダッシュで鳥居から走り出す映像。 「逃げ遅れた者は厄を負う」 いやなにそれ。 この和気藹々にみえる楽しそうな宴会の様子からは結びつかない禍々しさ。 しかも伊那市の市街地で行われている鎌倉期からの祭りだという。 おっかないけど楽しそう。 好奇心をそそられる。 白山社・八幡社合殿祭礼は4月。 行ったことのない神社だったので、下見に出かけた。

        • 天津司舞(山梨県甲府市小瀬町・下鍛冶屋町)

          訪問日 2024(令和6)年4月7日(日) かつて周りの山々の水を全て集め、甲府盆地は湖のように水を湛えていた。やがて、湖水は神仏により富士川へ流し落とされ、水の引いた土地で人々が暮らし始めたという。 甲府盆地の伝説である。 その湖水で舞遊んでいた神々の様子を「天津司舞(てんづしのまい)」は表しているという。 コロナウイルスの感染対策で長らく休止や縮小をしていたが、今年は一般にも公開し通常に戻し斎行すると情報を得た。 ちょうどサクラの花も咲きそろいそうな絶好のタイミングで

          大和国訪問記【東大寺二月堂修二会編】

          訪問日2024(令和6)年3月8日(金)〜11日(月) ありがたくも今年も東大寺の修二会を拝観することができた。 あの「お水取り」と呼ばれている行事である。 「お水取り」を知ったきっかけは2021年のNHK番組と、今や「ニコ局(つぼね)」として親しまれるようになったニコニコ美術館の「修二会」中継だった。 2021年、新型コロナウイルスの流行により、人間同士の交流の機会は大きく妨げられることとなった。 感染対策が優先され、ごく少数の知人同士の食事会から公的機関の会議、美術

          大和国訪問記【東大寺二月堂修二会編】