木と、林と、森と。
大きな被害をもたらした「令和2年7月豪雨」からまもなく4ヶ月が経とうとしています。全国的なニュースで取り上げられることはなくなって、ともすると被災地は復興を遂げたかのように思われそうですが、家屋の復旧もまだまだ半ばのところも多いよう。広範囲におよぶ被災エリアのなかには、少子高齢化の進む地域が多く、さらにコロナ禍で従来の災害復旧復興よりも活動できる人や団体や、地域が限られていることなど、いろんな条件が重なって、被災地はまだまだ復興の途中です。
土砂災害を防止するためにある「砂防ダム(砂防堰堤)」も、水の通り道となるはずの、谷川や渓流などどれもまだまだ土砂や岩、倒木で埋もれたままのところがいっぱいで、ここに雨や風や、あたらしい土砂や倒木がきてしまったら、道路や集落はどうなるのだろう???と、台風や大雨の情報が出されるたびに、不安が頭をよぎります。
あるとき、豪雨被災地の背後に控える山を見てゾッとしました。皆伐され、山肌があらわになった斜面の土が、放置された丸太もろともザザッと削れて落ちているように見えたのです。
この豪雨で落ちたわけではないかもしれないし、定かではないけど。もしも崩れたものだとしたら、その土砂や木々はどこにいったのでしょう?もしかしたらこの災害のもっと前から、砂防ダムや川床が平常時よりもあがっていたところも多かったのではないかしら?もともと狭くなっていた川に、小さな沢や川や山肌を伝って大量の雨水が流れ込んだことも、被害を大きくした要因のひとつになっちゃいないかしら???
被災地だけじゃなく、被災地予備軍のところがあちこちにあるんじゃないかしら?実家の周りは!?そこ、住んでて大丈夫?そんなことを考えはじめ、車を走らせる道すがらで山や川に目がいくたびに、不安でいっぱいになってしまうのです。
山のこと、森のこと、林のこと。
もっと知りたい。
むさぼるようにいろんな本を読んでみるけれど、なんだかそれじゃいけない気がする。もっとちゃんと、向き合わなければ。ということで、突然ですがこの秋、林業就業研修を受けることに決めました。
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