『旅立ちの日に 混声三部合唱 / COEIROINKナコ・レコ・カナタ』編集後記
先日、こちらの動画をニコニコ、YouTubeにて投稿させていただきました。
まだまだ総動画数は少ないながらも、自分の中でも非常に思い入れのある作品です。様々な拘りをもってこの動画は作られました。そこで、この動画ができるまでの経緯と、私が動画に残した拘りとは何かについてお話してゆきます。よければお付き合いください。
1|なぜ作ろうと思ったのか
1-1|この曲が大好きだった
小中高とずっと合唱曲を歌ってきたので、今となっても合唱曲を聴くことが好きだったのです。中でも、『旅立ちの日に』の魅力に改めて気付かされ、この楽曲の魅力をさらに広めたいと考えるに至りました。合唱曲としても、卒業ソングとしても、最も好きな音楽です。
1-2|COEIROINKのキャラクターに歌ってもらいたかった
それと同時に、COEIROINKの公式キャラクターの皆さんに歌ってもらいたいと構想していました。詳しいことはまだ言えないのですが、将来的にUTAUを用いた作品の制作を予定しております。その練習として『旅立ちの日に』のカヴァーをさせることが決定したのでした。
2|新しい技術への挑戦
2-1|ピアノ伴奏
まず初めにピアノ伴奏を拵えることとしました。我が家にはWindows10とWindows11のパソコンがありまして、その環境で作ることもできたのですが、ピアノの音色を考慮したときに、GarageBandのそれが適当であると感じたため、iOSのGarageBandで作ることとしました。タッチ操作ゆえの操作感や、単純な不慣れにより、思い通りに発音してくれないことがありつつも、無事に完成することができました。一応三連符も作れるみたいですが、面倒そうだったので妥協しています。
2-2|歌声
伴奏が完成したら次は歌声を用意することになります。3人分。UTAUはこれが初めての使用ということで、音が出ないといったトラブルに見舞われつつも、使い方を調べつつ、何とか連続音の使用に漕ぎ着けました。最後サビを2回繰り返しますが、2回目は泣きながら歌っている感を出すために、あまり長く伸ばさないように変えています。
2-3|合成
最後に伴奏と歌声を合成し、映像を差し込みます。これは動画編集ソフトとして名高いゆっくりMovieMaker4(以下、YMM4)にて。YMM4のタイムラインはBPM単位でグリッド表示ができるので音楽制作にも好都合といえます。ここで初めて伴奏と3人の歌声を融合して、合唱特有のハモりを聴いた時には感動を覚えたものです。この時点で、音楽としては完成したことになります。
3|映像に当時の自分を投影する
3-1|音声の仕上げ
音楽が完成したら、動画作品としての仕上げを行います。音声としては、冒頭に物音から静寂へと移行する演出の追加、歌声に体育館のようなリバーブの追加を行っています。
3-2|口を動かす
いよいよ映像の制作に取り掛かります。取り敢えず、3人を体育館の舞台に配置して、歌っている風に口を動かしたり、要所に回想を差し込むといった大まかな流れは考えていたので、その通りに作ります。体育館への配置や回想シーンは静的な要素なので一度作れば完成ですが、口を動かす場面は、(一音一音母音に基づいた口の形に変える+子音b、m、pの直前に口を閉じる再現)x3人分をひたすら繰り返すことになるので、時間と集中力を要する作業でした。
3-3|回想シーン
回想シーンの一枚絵は、概ね歌詞と合致するように作っています。そこに学生ならではのイベントを付加したといった感じです。計7枚を2-3-2の3グループに分けて表示しておりますが、各グループを1年→2年→3年といったイメージで作っています。背景のイラストはみんちりえさんの素材を拝借、実写のものは自分の旅行映像から流用しています。熊本城は朝に行ったのでめっちゃ雲がたなびいていますがご了承ください。
3-4|キャラクターの表情
次に、それぞれの表情を作ります。COEIROINK公式さんの動画などを拝見して独自に感じ取ったそれぞれの印象を投影しています。
ナコちゃん:天真爛漫 寂しいけど笑顔を絶やさない
レコちゃん:いよいよ迎えた本番に緊張している 一番が終わって一安心
カナタくん:初めはクールに歌っているのに 終わっていたら一番泣いている
また、いずれも、最後の「大~~~~」では、3年間を全てぶつけるイメージで目を閉ざし、口もここだけより大きく開けています。また、直後の「空に」では未来への決意を示す形で勇ましい表情としています。
3-5|細かすぎて伝わらない拘り選手権
最後に一番細かーい拘りですが、カナタくんの学ラン、第二ボタンが無いではないですか!最も心臓に近いボタンということで、卒業の日に好きな人からもらう、若しくは好きな人にあげるといった風習がありますね。一体誰が取得したのでしょうか。
長話にお付き合いさせてすみませんでした。要するに、めっちゃ頑張って作ったってことです。一連のエピソードを踏まえて改めて見ていただくと、また違った楽しみがあるかもしれません。良ければご覧下さい。
私は去年高校を卒業し、大学生となりました。大学生の一年間、色々な出会いのお蔭様で、本当に楽しくあっという間でした。皆様に楽しい未来が訪れること、そして皆様が未来を楽しむことを願っています。
卒業おめでとう!
2024.03.18 志摩波