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父たちにも増えている「産後うつ」

ほぼ同率!?父たちの産後うつ

イクメンという言葉も誕生後もてはやされ、いつの間にか半笑い気味に見られ、1周して定着(←イマココ)。男性育休の義務化も進んでいるのと同時に父親版の「産後うつ」も増え続け、母親とほぼ同率(10~11人に1人)という研究結果もある。

産後うつに苦しみ、サバイブした身としては「産んでもいないし、乳首も切れていないし、孤独も味わっていないのに、ずるい!」と思ってしまうのですがw、男性が堂々と育児を楽しめる環境が社会的に整っていないから、孤立もするし、弱音を吐く仲間も周囲にいないし、妻は産後で正気ではないし…そりゃー、男性も産後うつになるわ!父として、より一層がんばろうと励む人こそなりやすいかもしれないです。

男性の生きづらさ

妊娠・出産を機に女性は働き方を変えざるを得ない(入院中もパソコン持ち込んで仕事するとか、産褥期早々に復職したなんていう武勇伝!?もたまに聞きますが、産後セルフケアインストラクターとしては本当にやめてほしい…)。それまでの人生の中で最も男女格差を見せつけられる。不平等に感じて身近な夫への不満を募らせる…というのも産後クライシスの一因。

女性は妊娠・出産を機に「子どもをもってどう働きたいか?どう生きたいか?」を問われ、考え、言語化していく。一方、男性はそこを問われない。妻が妊娠したからといって「どうするの?辞める?休む?」とはならない。

これは女性から見ると羨ましいけれど、一方「定年まで働くのが当たり前」というのは男性の生きづらさでもある。「子どもが生まれたから夕食を家族で囲みたい」→早く帰りたいと思っても、実現がむずかしい社会状況。

子どもが生まれてからの人生の方が長い

人生100年時代と言われていますが、子どもが生まれるのが30歳とすると(2015年で30.7歳)やっと人生の1/3初期段階なんですよね。しかも社会人となってからはたった7,8年。定年まで働くとしてもまだまだこの先が長い。「父となって働く」期間の方がよっぽど長い!

子どもが巣立った後の夫婦関係の方が長い

そして覚悟wしておかなければいけないのが、子どもが巣立った後の夫婦関係の方が長いっていうこと。産後クライシスのように超初期にパートナーシップが揺らぐことがあります。でも揺らぎがあるからこそ、土台もかたまっていく。育児中はお互い忙しすぎるから、パートナーシップのことは後回し…にしないでほしい。育児期間はパートナーシップの導入期でもあるのだから。

父となった生き方を自分で選ぶ

…と、世知辛い話が続きましたが、母となって働き方や生き方を変えるって、実はすごい働き方改革にもつながります。時間の制約があるからこそ、時間当たりの仕事の生産性が上がったり、抱え込んでいた仕事をシェアしたり、誰かに委ね、感謝し、恩送りをしたり…。そんな働き方改革を女性で独占するだけでなくて、男性もともにしていけたら、心身ともに健康に、そしてパートナーシップも健全に(!?)なるんじゃないかな。


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