子育て中こそ映画を観たい
むかしっから映画が好きで、子どもを産んで映画館に足を運べないのが非常にストレスでした。やっとできたママ友(←という言葉は好きではないんだけれど)とも、中々映画の話ってしづらい。随分と経ってから「どんな映画を観た?」と聞くと「子どもと一緒にプリ〇ュア」「仮面ラ〇ダー」
子どもと観る映画
私もご多分に漏れず、子どもを連れてプリ〇ュアを観に行ったし(なんとかライトを高いお金払っている大人はもらえないというのは、納得いかん)、いまだにピクサー映画は子どもたちとついつい歓声を漏らしながら観るのは好きだし、「ちはやふる」など青春映画は思春期娘と観ると途中で思わず手を握り合っちゃうしw
俺の好きだけが俺を守ってくれるんじゃないのかな…
でもプリ〇ュアや仮面ラ〇ダーからは「その人」がどんな人なのか見えてこない。その人のアンテナにひっかかるもの、好きなものって、その人の素の顔が見えてくる。初対面の人が映画のTシャツ着ていたり、手帳に映画ステッカー貼っていると思わず話が弾んでしまう。「じゃー、コノ映画も好き?」なんて。「俺の好きだけが俺を守ってくれるんじゃないのかな…」というのは漫画『ブルーピリオド』のセリフ。”好き”はその人を作り、その人を守り、その人を成長させてくれるもの。
なぜ映画を観るのか
映画はたった2時間で私たちの知らなかった世界に連れて行ってくれて、知らなかった経験をさせてくれる。特に映画館になると強制的に逃げ場なくその世界に閉じ込められる経験。こんな夢の世界があったらいいよなもあれば、こんなの目を背けておきたい世界もある。TVで放映されるスポンサーありきのドラマと違って、好きなことをたくさんの人とともに、お金をかけて作り上げ、追求するもの(もちろん映画業界にも、いろいろしがらみはあるのですが)。
なぜ子育て中に映画なのか
映画も本も漫画も絵画も舞台も…感性の筋トレになる。子育て中って本当に感性が豊かになる時期です。これまで現実味を感じられなかった世界の飢餓問題、毎日のように流れる虐待のニュース、児童婚の話、、、動悸がしてくるほど辛い。でも赤ちゃんと2人っきりでマンションの一室にこもったり、子育て支援センターで離乳食の話なんかしていると、そんな話題を言葉にすることはない。言葉にしないでいると、せっかく研ぎ澄まされた感性も鈍ってしまう。
映画は逃避、映画館はリトリート!
赤ちゃんを育てていると、ずーっと気が張っている状態(交感神経優位)。気が休まっていない状態。「適当に息抜きしてね」言われても、できないんですよ。だから強制的な息抜き=逃避が必要。映画館はリトリート(避難所/隠れ家)。
本当は赤ちゃんを預けて、強制的に一人になって物語に没頭する映画館が最高なんですが、まだまだ一時保育もベビーシッターも普及しきっていないので自宅で観られるものを中心に紹介していきます。あ、でも今やっている「天気の子」しかり2019年の長い梅雨から明けた夏に観るの最高な作品やDVD化されなさそうなもの(隣る人なども)も紹介したいな。日々映画館で観た映画はInstagramにて紹介しています。
一人息子を殺されたことで贖罪や宗教について考える「シークレットサンシャイン」
聾学校でおこなわれていた性虐待。法を改正するまで動かした映画「トガニ」
あのシャーリーズ・セロンが3人目を妊娠している女性を熱演。産褥期の姿がリアル!
昨年の私のベスト映画。ディズニーワールド脇のすたれたモーテルにその日暮らしのシングルマザーと6歳の女の子。金銭的に追い詰められているのに6歳の少女から見るフロリダは限りなく美しくて。
などなど。あー、でも「存在のない子供たち」など劇場にかかっているものも紹介していきたいです。
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