【しまね女子ブログ】とある夏の日 食堂店主の朝から晩まで
こんにちは。大田市五十猛町在住の西原貴美です。
前回の記事では、実際の引越しの様子、そして自宅の改修について書かせていただきました。今回は、五十猛町に住む私たち家族が普段どのように暮らしているかをお伝えするために、夏休みの“とある1日”を例に挙げて紹介させていただこうと思います。
どこかに出かけたり、何か特別な事が起きたりするわけではありませんが、島根暮らしの、飾らないリアルな1日を感じていただければ幸いです。
● 5:45 私、夫、ライナス(犬)、ハンナ(犬) 起床。
夏は日が昇るのが早いので、犬たちはかなり早く目覚めます。なんなら4時過ぎにはもう起きているっぽいけれど、私たちが起きるまでは騒がず、おもちゃを噛んだりして我慢してくれている様子。ありがとう。ちなみに、犬たちも家族と同じ寝室で自由に過ごしているので、私のそばで寄り添って寝ていることが多いです。
9歳の娘はまだぐっすり。彼女はだいたい6時半ごろに起きてきます。
● 6:00 - 6:30 私、夫、犬たちで散歩へ。
夏場は暑くなる前に散歩へ。早朝は散歩コースが山かげになり、とても快適なのです。山際を歩くと冷たい風が吹いてきて気持ち良く、とても好きな時間です。ただし、蝉はすでに爆音で鳴いています。
娘はそろそろ起きる頃か。
● 6:30 - 8:00 朝食、朝の支度。
朝食は、基本的におにぎりと卵焼き。私か夫か娘のうち、朝の支度が早く終わった人が作ることになっていますが、食べるときは全員揃ってからいただきます。涼しくなってきたら、これにお味噌汁がつきます。その後は娘の髪を結んだり、夏休み中は学童に持たせるお弁当を作ったり、朝は意外と忙しい。
● 8:00 娘を学童へ送る。
車で5分程度の所にある学童へ、娘を送っていきます。自宅が職場である私たちにとっては、本当にありがたい存在です。平日は17時半まで。学童では宿題をしたり、本を読んだり、友達と遊んだり。楽しく過ごしているようです。
● 8:30 - 9:30 掃除、洗濯、野菜の収穫。
洗濯機を回している間に、家中の掃除を。自宅部分と食堂の店舗部分があるので、結構な時間がかかります。その間、夫(木工家)は自分の工房の掃除をしたり、中庭や畑の草刈りをしたり。家と店の掃除が終わると畑に行って野菜の収穫です。ほんの少しですが、自宅とお店で使う用にトマトやオクラ、四角豆等を育てています。ライナスとハンナは日陰でのんびり。
● 9:30 - 11:00 食堂の開店に向けて仕込み開始。事務作業も。
この日は月曜日で食堂の営業日。
私は店主1人だけの小さな食堂(フレル食堂)を運営しています。今年で開業11年目。営業日は金、土、日、月曜日です。よく言えばオーナーシェフというやつですが、スタッフは私だけなので、何から何まで全部自分でやらなければなりません。私の性格にはぴったりなので苦にはならず続けられています。
朝のこの時間で、当日のお客様のための最終仕込みをして、余裕があれば事務作業も少しこなします。先ほど採ったトマトを天日干ししてドライトマトにするのも忘れずに!
● 11:00 - 16:00 食堂の営業時間。
食堂では、鹿肉や猪肉をメインに、地元のお野菜を使った料理を作っています。コースは予約制にしているので仕事量を予測しやすく、食材も無駄にならず、私にとってはストレスがなくとても働きやすい環境です。
営業中のお客様のいない時間帯を狙って、賄いお昼ご飯。夫の分もついでに作ることが多いですが、私が忙しい時は本人に任せています。2人揃って食べることはほとんどありません。
営業中はライナスは涼しい工房でのんびり。ハンナはライナスよりも暑がりなので、家の中の一番涼しい部屋でお昼寝しています。
● 16:00 - 17:30 お店の片付けと夕飯の準備。娘を学童に迎えに行く。
メールの返信等の事務作業もここで。その後、夕飯の準備をしてから娘を学童に迎えに行きます。冬場は暗くなる前に犬たちと夕方の散歩に行きますが、夏場は暑いのでもう少し後で。
● 17:30 - 18:00 家族みんなで散歩へ。
陽が落ちてきて冷たい風が吹き始め、散歩道が日陰になるのが大体この時間。アスファルトも冷めて犬たちに負担がかからなくなるので、散歩に出かけます。道端の花を眺めたり、ヒグラシの鳴き声(絶叫)を聞いたり、鳥たちを眺めながらのんびり歩きます。我が家の裏山に一枚だけ羽の白いカラスが住んでいて、勝手に「しろちゃん」と名前をつけているのですが、しろちゃんに会えるとなんだか良いことがあるような気がするのです。
● 18:00 - 19:00 夕飯。
食堂をやっていると「さぞかし毎日美味しいものを食べているんだろう」と言われることが多いですが、全くもってそんなことはありません。朝食のおにぎりからも分かるように、粗食です。この日は、ご飯と焼き魚、夏野菜のオーブン焼き、以上。夏はほとんど毎日同じメニューです。
● 19:00 - 21:00 お風呂、就寝準備等。自由時間。
夕食後はそれぞれの自由時間。この日は、私は犬たちと遊んでから読書、娘は夫と二人で花火をして、その後は趣味のかぎ針を楽しんでいました。夫は花火のあと、再び仕事場へ。
娘の就寝時間が21時なので、何事もなければ私も一緒に布団に入ります。親子揃ってロングスリーパーなので、睡眠時間は長いほど良いのです。ちなみに、外は虫とカエルの大合唱。慣れたので全く気になりませんが、初めて聞くとちょっと驚くぐらいの音量かもしれません。
とある夏の日の朝から晩まで、いかがだったでしょうか。
日々をゆるゆると暮らしている自覚はあったものの、改めて書いてみると予想以上にのんびりしていて「本当にこれで大丈夫か?」と一瞬不安になりました。でも、大丈夫。人生、楽しいのが一番。
夫婦ともに自営業ということもあり、あえて、暮らしと仕事をきっぱり分けるということをしていません。常に頭の片隅で仕事を意識しているので、もちろん大変なこともありますが、私には暮らしと仕事がゆるやかに繋がっている今の状態がとても心地よく、島根での日々を楽しく過ごしています。
それでは、最後まで読んでくださりどうもありがとうございました!
▼過去の記事
《vol.1》江戸末期に建てられた古民家と出会う
《vol.2》引越しと改修 床を貼り壁を塗る
◆◇◆━━━━━━◇ プロフィール ◇━━━━━━◆◇◆
【名前】西原貴美(にしはらたかみ)
【居住市町村】大田市五十猛町
【UターンorIターン】Iターン
【移住前の居住地(都道府県)】岡山県
【年代】40代
【お仕事】料理人 / フレル食堂店主
【好きなこと】犬、植物、本、ごはん、煎茶道、着物
【Love shimaneとしてひと言】
海と山との距離、町の大きさ、気候。その全てが、私にはちょうどよくて住みやすい。特別なことはないけれど、季節ごとの五十猛での日々の暮らしを綴ります。