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しまねヒト・モノ・コト体験ツアー 事後レポート #山根若菜

「何を大切にしたいか、見つけた3日間」

 西部ツアー参加:山根若菜 愛媛大学農学部3年 (三刀屋高校出身)

 参加のきっかけは、島根県西部は高校時代に部活動などでは訪れたことがありました が、中々行く機会が無く、じっくりと西部のことを知りたいと思い参加しました。また、西部で 活躍されている企業の方に実際に会い、また土地の食や文化を体験できることをとても楽しみにしていました。

日本海に沈む夕日(益田市)

五感を使って体験する3日間

 2泊3日では石見銀山や江津、益田など様々な地域を訪問しました。特に、SUKIMONO 株式会社の代表取締役の平下茂親さんのお話は、一番衝撃を受けました。デザインや建 築の話にとどまらず、自分が興味を持っていた地域づくりや経済、資本の活かし方などに 展開していき、とても面白かったです。自分にしか出来ない仕事でこの場所でしか創れない ものを作るという理念を持っておられたことが、とても印象に残っています。自分の住む地 域の価値や歴史、固有の財産は何であるかということを自分の言葉で相手に伝えることが 大切ともお話をされており、私自身も、より自分のルーツについて知りたいと考えるきっかけ となりました。
 
 また、益田市に拠点を置く(一社)豊かな暮らしラボラトリーさんは、大学生を対象にした プログラムも実施されており、今後も関わってみたいと思いました。それに、「仕事のみでな く、暮らしや自分の時間の中で人生の豊かさやキャリアを見つめる」というユタラボさんの考 え方は、これからの時代で新しい価値観になってくると感じています。「島根の石見地域で もユタラボさんみたいに活発に動いていけるんだ!」という新しい視点も得ることができまし た。

一般社団法人豊かな暮らしラボラトリーで大学生と対話をする様子(益田市)

 出会ったみなさんの姿から「石見地域には仕事をしていて楽しいと感じたり、この町に住 んでいることを誇りに思えたりするヒトが多い」という印象を受けました。私も置かれた環境 を楽しみ、今後自分のルーツを体現して色々な人に伝えていけるようになりたいと思いまし た。

 また、コロナの影響で大学に入学してから対面で同世代と出会う機会が多くありませんで した。改めて対面で自分の五感をフルに使って体験するということは、すごく記憶に残りや すく、代えがたい経験だったなと思います。また、大学生のみんなと一緒に考えたことや体 験を共有するのはとても嬉しかったです。プログラムの最後には、大学生のみんなや大人 の方に自分の話を聞いてもらい、自分の言葉でアウトプットする機会がありました。2泊3日 を一緒に過ごしたみんなは、自分の話を真剣に聞いてくれる方が多くて、話しても大丈夫な のだという安心感もありましたし、自分と他者は違う視点を持っていて、どれも正解は無い のだと視野の広がりを感じました。

<大学生や後輩に向けてメッセージ>

 私は就職活動の中で地元にUターンをして暮らすか、県外で就職するか悩んでいる状態で ツアーに参加しました。実際に島根の知らない部分を自分の目で見て体験することで何か 得られるものがあるかもしれないと考えたからです。そうした迷いの中でツアーに参加して、 同世代のルーツが同じ大学生と話したり、様々なキャリアを歩んできた大人に相談したりす ることで、自分が今何を考えているのか、これから大切ものについて改めて深めることが出 来たと感じました。

 今はまだ悩んでいる状態に変わりはありませんが、今後この経験があったからこそ島根について考えるきっかけになったよねと言えるのではないかと予想しています。島根についてもっと知りたい・学びたいという気持ちにも応えてくれるツアーだと思いますが、自分とは何かということを他の大学生や地域の人と考えられる良い機会になると思うので、ぜひ参加してみてください!

大森から見た夜空(大田市大森町)

最後まで読んでいただきありがとうございました🌿

ルーツしまねの詳細は下記のURLをチェック!

https://www.roots-shimane.jp

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