しまねヒト・モノ・コト体験ツアー 事後レポート #北山あい
「今まで知らなった石見地域の魅力」
西部ツアー参加者:北山あい 大阪大学人間科学部 1年 (松江北高校出身)
島根を出てから、もっと島根のことが知りたくなった
ツアーに参加したきっかけは、チラシにあった、「島根を知らない、島根出身学生のために。」というフレーズにビビッときたからです。その理由は、私自身“島根を知らない島根出身学生”であり、大学進学で島根を出てから島根の良さに気づき、もっと島根のことを知りたい、関わりたいと思い始めたからです。また、小中高を島根県東部で過ごした私は島根県の西部のことをよく知らず、かといって石見地方は、正直言って遠いし、関わるきっかけやつてもありませんでした。そのためこのツアーを逃したらいよいよ関わらずじまいになるのでは...と思ったので西部の魅力を知るために参加を決めました。
自分のルーツを大切にする
印象的だったのが、島根県大田市の石見銀山遺跡を調査のために移住されている金田郁也さんから伺う大森町の暮らしでした。大森町で暮らす皆さんはで世界遺産の町という誇りや住民自治の精神をもとに、町を良くしようと奮闘されていると伺いました。話を聞きながら、私自身も、島根を故郷として大切にし続けるためには、住民自治の精神や、町のことを自分とは関係ないものではなく、自分事だと感じる意識が必要な気がしました。また、それを育むためには何が必要なのか、考えてみたいと思いました。
また、2日目に訪問した、江津市浅利町のSUKIMONO株式会社の代表取締役の平下茂親さんのお話が心に刺さりました。SUKIMONOさんは、暮らしに根づいたまちづくりや観光のあり方の模索し、解体された家屋の建具や、自然そのままの素材を活かした建築と家具づくりをされています。平下さんのお話も自分のルーツを大切にすることの大切さや価値を教えてもらいました。また、過疎を効率の視点から批判する話や地域の良い製品を守るサスティナブルな経済システムの話が面白く、もっと知りたいと思いました。価値を見出されていない既存のものに、アイディアを凝らして新たに価値づけをする仕事はとてもわくわくしましたし、島根のことをもっと勉強したくなりました。
SUKIMONOさんの家具などをいつか購入してみたいです。
漠然とした石見地域のイメージがアップデートされた
これまで私の中で「西部は海がきれい!」とか「東部よりも少し田舎?」とかいうごくわずかしかなかった石見地域のイメージがアップデートされました。私が出会った、西部の魅力ある「ヒト」は、自分のやりたいことや価値観を大切にしている
人です。特に私が共感したのは、その人たちが持つ、その土地で作られたものを大切にする姿勢です。そして、西部の「モノ」については、日本海や三瓶山、星空といった自然にとても感動しましたし、穴子丼や三瓶そば(付け合わせのワサビもおいしかった)、お弁当、イタリアンパスタ、お刺身などの西部にルーツを持つ食材が使われたごはんがとてもおいしかったです。
そして、私がこのツアーで見つけた魅力ある西部の「コト」とは、2泊3日で感じたこと、経験したこと、学んだことすべてです。漁師さんや行政や企業の方などのいろいろなインプットがありつつ、合間の時間や夜の時間に他の大学生たちと感想を話し合ったり、自分の将来について相談に乗ってもらったり自分の将来をこれから考えるうえでとても貴重な時間でした。
<大学生や後輩に向けてメッセージ>
小中高の18年間で、島根を評価するのは難しいと思います。限られた視野のなかで、もしかすると島根は魅力が乏しく感じられるかもしれません。個人的には、県外に進学することと比較対象ができて島根を相対化するいい機会になっています。また今回のツアーのように島根の大人の人たちは島根出身の大学生に島根とのかかわりしろをたくさん作ってくれています。県外に進学したとしても、それぞれの形でいいので、島根と関わると、今回みたいな新たな魅力に気づいたり、同じ島根出身の仲間ができたりして楽しいと思います。
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