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#1 サヨナラの意味
卒業ってなんだろう。確かにその組織からはいなくなってしまうけど、永遠の別れじゃないし会おうと思えば何時でも会えるだろう。別に泣く必要はないはずなんだ。でも泣いてしまう。もうこの生活が終わってしまうから。残る人も一緒に活動が出来ないことを実感し、今まで一緒に経験をしたたくさんのことを、できなかった後悔を思い出して泣いてしまう。
組織から人がいなくなるのは単純にそのポジションが空いてしまうだけなく、人の心にもぽっかり穴が開いたような喪失感をもたらす。今まで自分自身だって学校を卒業したり先輩を見送っているのにもかかわらずそれ以上に感情が揺れ動くのはなぜなんだろう。
NOGIZAKA46 Mai Shiraishi Graduation Concert~Always beside you~、つまりは白石麻衣の卒コンが先日行われたが、SNSでは感謝のコメントで溢れていた。いまや国民的アイドルとなった白石麻衣の卒業コンサートを全ての人が平等に見れるオンライン配信はある意味必然であったのかもしれない。乃木坂初の無観客ライブ配信への挑戦によって新しい可能性も生まれた。その一方で30人以上いた1期生が8人に減り各曲も4期生が元1期生のポジションに入るなど次世代への継承が大きく進んだ。絶対的エースであり、約9年間を牽引し続けた功労者であるまいやんは最後まで乃木坂を引っ張って坂道を駆け上がってくれた。
まいやんは24th Single「夜明けまで強がらなくてもいい」で4期生が頑張っているのを見て卒業を決断したという記事を見たが、一般人は自分の意志で卒業を決めれないのでそんな思いをもてる日は来ないのかもしれない。羨ましい貴重な経験である。しかしいつの日か全てを後輩に任せよう、と思える時が来たらとても幸せだろう。
「私は『引っ張っていくリーダー』ではなく『一人一人のメンバーと歩幅を揃え、共に寄り添うリーダー』になる」という桜井キャプテンの言葉に代表されるように明るく温かい『乃木坂らしい』雰囲気を作った1期生の苦労は計り知れない。1,2期生を足しても4期生と同数になってエースの交代が必至のなかこの乃木坂らしさは是非引き継いでもらいたいな。
乃木坂の神曲の中に「サヨナラの意味」がある。元々橋本奈々未の卒業シングルであったこの曲には卒業シングルらしく別れについてよく書かれている。毎回聞くたびに泣きそうになる曲。
サヨナラに強くなれ
この出会いに意味がある
悲しみの先に続く
僕たちの未来
自分は憧れの先輩でいられるだろうか。もはや盟友となった同期と笑いながら良かった、と思えるような去り方ができるだろうか。でも、幸せはいつだって近くにあるんだ。
それでも自分らしく生きていこう。
別れは辛いものだけど、乗り越えた先には明るい未来があると信じて。