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【映画レビュー】『異人たち』

本当に切なくてチャーミングな映画を見たんで、紹介しますね。

ロンドン。タワーマンションに1人暮らす脚本家のAdam。幼い頃に亡くなった両親の事を題材に脚本を書いている最中、ふと、かつて住んでいた家を訪ねてみたら、もう居ないはずの両親がそこに居た。
両親と一緒に過ごすことの出来なかった時間を埋めていく。死人が現世に降りてきて、まだ生きている人達と交わるのは、日本特有かもしれない。(メキシコにも同じような文化がありましたね。)それもそのはず、日本を代表する名脚本家・作家、山田太一作の長編小説「異人たちとの夏」が原作だ。

英語のタイトルは「All of us, strangers」。こっちの方がしっくりくる。誰もが、自分は変わってる、居心地悪い、自分は何者?と思って生きているんじゃないか。私もその一人。そんな切ない気持ちに寄り添って浄化させてくれる。

ラストが意外な展開で、Adamを抱きしめてあげたくなる。そんなに現実に引き戻してどうする?
どこまでも温かいストーリー。

機会があったら、ぜひ見て下さいね。

P.S.
30年前の音楽がたまらない。世代的に言葉の言い回しもスンナリくる。

* 日本の公式HP
https://www.searchlightpictures.jp/movies/allofusstrangers

*IMDb
https://www.imdb.com/title/tt21192142/


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