不安という感情のエネルギーでコミュニケーション力を引き出す
こんにちは、しまきです。
今回は Think Fast, Talk Smart のポッドキャストを取り上げ、コミュニケーションの秘訣を学びたいと思います。
喜びで興奮するのと、不安で緊張するのとでは、生理的な反応に違いがないことが知られています。しかし、人前で話すのに、緊張しすぎることはあっても、興奮しすぎることはまずありません。一方で、同じものだと言われても、物事に対する見方を変えるには、練習と時間が必要です。成長には時間が必要だと受け入れることができれば、自分のできることに集中することができます。自信を手に入れるためのきっかけになれば幸いです。英語のポッドキャストですが、全文が掲載されていますので活用してください。
スタンフォード大学の講師であるケリー・マクゴニガル(Kelly McGonigal)先生は次のように言っています。
不安、悲しみ、怒り、孤独など、さまざまなネガティブな感情に悩まされる人は少なくありません。私もその一人です。彼女の研究は、彼女自身が抱えていた不安症に対する好奇心によるものです。コミュニケーションに限らず、日常の様々な場面で不安を感じる自分自身と、どう向き合えば良いのかヒントが得られると思います。
彼女によれば、心臓がドキドキしたり、手に汗をかいたりするのは、平常心を失っているわけでもなく、今の状況に適応できていないわけでもありません。不安は大切なものが危機に瀕していると感じる瞬間にやってくるのです。それと同時に、貢献したい、ベストを尽くしたいと感じる瞬間でもあるのです。
不安は好機を伝える信号だと意識を変えることができれば、自ら行動を起こせるようになります。「落ち着け、落ち着かないと失敗するぞ」とか、「どうした?何がそんなに不安なの?」とか、有害な脳内のおしゃべりの罠にはまることもなくなります。「不安」と名付けられた体に起こる物理的な変化は、その視点を変えることで、自分を動かすエネルギーだと気がつくことができるのです。
彼女は大学の講師であるため、クラスを受け持っています。そして、クラスに向かう時はいつでも不安を感じるようです。そのために、入念に準備し、生徒との繋がりを大切にします。もし、不安を感じなかったとしたら、何かが「切れて」いると感じるそうです。彼女の体は不安を伝えるための装置であり、それが機能していないときは、何かが間違っている可能性を疑うそうです。その感覚は、実際に彼女の経験から来ています。
別の言い方をすれば、あなたは、何もする必要のない状況であれば、不安を感じることはないと思います。あなたを必要としている状況であるからこそ、あなたの体はそれを察知して不安を感じるのです。それでも、不安からくるエネルギーを自分に取り込むには多くの練習と多くの準備が必要になります。そのエネルギーの大きさゆえに暴走してしまうと言えるのかもしれません。自分の本当の力に目覚めるチャンスを逃してはいけません。
不安を感じると行動できない人は、逆のことを考えてしまいます。「私にはできない。私には手が負えない。」その気持ちは多くの人が経験することで、理解できます。一方で、あなたが経験することは、あなたの人生そのものであり、あなたはその経験に必要な能力を持っていることを信じるに値するのです。逃げたり、避けたりするのも状況を対処する選択肢ではありますが、適応力を高めることで、別の選択肢を視野に入れることができます。
適応力を高めることは、自分を信じられる力を育むことです。ひょっとしたら、似たような状況をうまく対処できる別の人を想像してしまうのかもしれません。しかし、その場面に登場しない人物は、別の人生を歩んでいます。その人から学ぶことはあっても、その人と比べる必要はないのです。自分の能力とやる気を上手に組み合わせて、自分がコントロールできることに集中し、失敗を恐れずに挑戦することが自信につながります。人生とは成長であり、挑戦の連続だからです。不安というエネルギーで自分の力を引き出せる人になってみませんか?
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