【5曲目】Waiting room/AKB48
今回は、2013年にリリースされたAKB48の30枚目シングル「So long !」のカップリング曲として収録されている「Waiting room」という曲を紹介します。
この曲はアンダーガールズ名義で収録されているのですが、アンダーガールズとは、選抜メンバーから外れたものの次の選抜候補として48グループの中から集められたメンバーです。
川栄李奈と田島芽瑠のWセンターで、当時売り出し中の若手メンバーも多く参加しています。
当時はどのグループも大所帯なので、アンダーガールズといっても相当の人気と実力がないと入れません。
さて、「Waiting room」とは日本語にすると「待合室」。
あと一歩で選抜に入れるかもしれない、そんな彼女たちのためのメッセージソングになっていて、歌詞も一般的な応援ソングではなく、アイドル活動をしている彼女たちに向けた内容になっています。
当時は選抜総選挙が毎年開催されていたので、メンバー間でも競争意識は強かったんだろうと思います。
そして歌詞の中で最も気になったのがこの部分
4曲目で紹介した「ファースト・ラビット」では「最初のうさぎになろう」
そしてこの曲に登場するのは、「一番最後の星になろう」
この対比は意識したものかわかりませんが、これに気づいたときは鳥肌が立ちました。
つまり「夢が叶うのは最後でもいい、だけど夢を追い始めるのは誰よりも早く」ということですね。
確かに夜に瞬く星のうち、どれが一番古いとか新しいとか気にしないように、成功の早い遅いは案外誰も気にしないものかもしれません。
それより「たった一つの星になる」ことが大事ということが、秋元康さんがメンバーに伝えたいことなのでしょう。
実際にこの曲の歌唱メンバーの中には、のちに選抜に入ったり総選挙で上位になったりする子もいれば、卒業後海外で活躍する子、ドラマや舞台で活躍する子もいます。各々の形で輝く姿を見ると、とてもうれしくなりますね。
余談ですが、この曲のサビの終わりに星を作る振り付けが組み込まれていて、それが歌詞と連動していいなと思ったので、ぜひMVも見てみてください。
今回は以上です!