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気持ちだけで売れる数字、それが500万
会社は利益だ。ずっとそう思って商売を続けています。きれいごとはぬきです。とにかく絶対利益です。どんな素晴らしい理念も利益がないと達成できないし、利益がないと私も仲間も幸せにはなれません。商売における利益は、わたしたち商売人の成績表です。どれだけお客様に貢献できているのか、社会から必要とされているのか。わたしはこの成績表から逃げません。
わたしたち「鮪のシマハラ」は1店舗あたり500万円の売上をあげ、100万円の利益を残すことを目標としています。(この利益率に関しては、また別の機会にポストしたいと思います。)
多くのスタッフが去り、私とアルバイトスタッフのみで水道橋店を再建することになったのが今年の1月、当時の水道橋店は月商が300万円にも届かず、30坪規模の居酒屋としては惨敗と言わざるを得ない状態でした。はい、まったく利益がでていなかったのです。
ただ現実から逃げ続けた私が商売の再スタートをきるのには、最高の環境であったと思います。これがすべてだ、これが現実だ、やってきたことの結果がここにある。よし、やるぞ。この結果から逃げない。この店舗で絶対500万円を売り上げる。私は決めました。とにかく当たり前のことを当たり前にやる。私の現場での再挑戦が始まりました。
そしてこの7月に、水道橋店の売上がついに500万円を超えました。利益も優に100万円を超えています。嬉しいです。年甲斐もなく涙がでるほど嬉しいです。商売の原点に戻れたような気がします。規模は関係ありません。自分たちが積み重ねたことが小さな成功体験となる。事業を預かる人間としてこれほど嬉しいことはないのです。
わたしは確信しました。500万円の売上なんて誰でもつくれる。わたしにできるのだから。なにも特別なことなどありません。わたしの調理や接客のスキルが上がったわけではありません。人間力が飛躍的に伸びたわけでもありません。
人任せにせず、当たり前のことを当たり前にやり続けた結果です。アルバイトスタッフとのコミュニケーションに本気で臨む。調理や接客に真摯に取り組む等々、当たり前のことを毎日積み重ねました。
いま私は胸を張って言い切れます。500万円は気合だけで売れる数字です。はい、想いだけで達成できる数字です。私は自身の経験からそれを確信しました。「鮪のシマハラ」はやります。この小さな小さな成功体験を積み重ねていきます。この小さな自信がより多くのスタッフにひろがり、多くの笑顔を生み出していく。それこそが私たちが掲げる「マグロで飲食業界を変えていく。」理念そのものです。
もう逃げない。商売に、人生に、本気で取り組む。わたしと「鮪のシマハラ」の挑戦はまだまだ始まったばかりです。