働いてはいけない。新店舗「鮪のシマハラプラス」とは②
新店舗では「働くべからず。」
そうです、既存店も含めて鮪のシマハラでは、「働きすぎない」という決まりがあります。
鮪のシマハラで働きたいという飲食人が増えているという事実は、昨日すでにポストしました。
なぜ入社希望者が増えているのでしょう。それはもちろん会社の将来性と社長たる私の人望で・・・・・そんなわけはない。はい、断言します。それはありません。
細かい理由はまた別の機会にポストしますが、一番の理由は労働時間を含めた待遇の改善だと思います。
鮪のシマハラは
完全週休二日制一日8時間労働(週40時間労働)を達成しています。
給与も改善され、年収600万円スタートの新規スタッフも表れ始めています。やる気が認められれば、未経験者でも月給35万円からのスタートです。
この条件を達成するために、汐留店以外はランチ営業をしていません。新店舗に関しても、ランチはなしで土日曜日は定休となります。そうです。働きすぎてはいけないのです。
飲食が大好きで料理と接客に真摯に向き合ってきた人たちが、現在の飲食業界の労働環境に悲鳴をあげています。親の介護や育児に家事、自身の体力等を理由に多くの人たちが飲食業界を去っています。労働人口が減少しているいま、労基を逸脱したような拘束時間や働き方では人材を確保することは不可能です。少なくとも鮪のシマハラでは無理です。
私が鮪のシマハラを創業した当時には、「日本人は働かなくなった。そんないまだからこそ、遮二無二働けば突き抜けられる。ハードワークだ。」そう言われていました。私もそう考えていました。実際創業メンバーにもそう檄を飛ばしました。たった5年前の話です。いまはその考えすら色あせてダサく感じます。
正しいかどうかは別として、もう働きすぎてはいけないのです。お客様のコスパ要望に応え続けるために、大切な仲間を長時間安月給でこき使ってはいけません。
私は経営者です。夜討ち朝駆けで昼夜を問わず働くことを厭いません。実際上海でも死に物狂いで働きました。結果、上海天家飲食管理有限公司を20億円企業にまで育てあげました。ただその働き方を仲間に強要することはもうありません。
いま私がやるべきことは、目の前にあるものを安易に取りに行かず、週40時間労働(月間労働は必ず200時間以内)でしっかり収益を上げるシステムを整えることです。
誤解を恐れずに言えば、たかだか仕事です。いやなら辞めればよいし、しんどければ距離をとってもよいのです。家族や健康を犠牲にしてまでやるようなことではないのです。週40時間労働であれば、家族や自身の健康と向き合うことも可能であるし、趣味に時間を割くことだってできます。
私は趣味に夢中なマネージャーが表現するマグロを楽しみにしているし、幼い息子の爪を切ったその手で作る料理人の一皿を尊重しています。あと何回会えるかわからないご両親にはマグロの話をどんどんしてほしい。本気でそう考えています。
私はいままで飲食経営者として、お客様にむけてプレゼンを続けてきました。企業理念やマグロに対する姿勢の信をお客様に問うてきました。これからは飲食業界のうち側に向けて、飲食業界で働く人たちに向けて信を問うていきたい考えています。
お客様に選ばれるまえにまず飲食で働く人たちに選ばれる。そんな会社にします。そうすれば、集まってきた仲間たちがそれぞれの想いでマグロを表現してくれます。彼らが新しい飲食業界の在り方を示してくれます。鮪のシマハラには明るい未来しかありません。やっぱり、みなさん、こうご期待なんですよ。
鮪のシマハラプラス小川町店
10月1日オープン予定
ご予約は私まで直接DMください。