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映画雑考

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2018年2月の記事一覧

『家庭の事情』(★★★★☆)

『家庭の事情』(★★★★☆)

流行作家のユーモア小説を映像化した、他愛もないプログラムピクチャーかと思いきや、いやはや。源氏鶏太による、小市民の悲喜こもごもを描いた原作を、ほぼ同じ年齢の吉村公三郎は、ベテランならではの安定した土台の上に、都会的な演出とリズムを重ね、見事にクールでモダンな快作、昭和中期のシティポップと呼びたくなる作品に仕上げています。

7年前に母親を失くした、父親と4人の姉妹からなる一家。
定年退職を機に、そ

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